突然、夫・妻から離婚したいと言われたらどうすればいい?離婚したくない場合の奥の手を紹介します。
夫婦仲の修復に導いた離婚回避への対処法を解説しています。配偶者から離婚を切り出された後の対応とやってはいけないことがわかるようになります。
離婚したくない場合の奥の手を使う前に
離婚を切り出されても離婚に応じたくない場合、まずは感情的にならずに冷静に状況を考えましょう。
どのような問題があるのか、夫婦間で話し合いが可能か確認するべきです。夫婦の問題解決のために離婚を切り出した夫・妻に協力を求めることも重要です。
夫や妻から離婚したいと言われた後には、冷静であることが非常に重要です。感情的になると、さらに状況が悪化する可能性がありますので、まずは冷静に対応しましょう。相手の気持ちを尊重し、理解しようとする姿勢が大切です。
夫婦の話し合いは長時間にならない配慮が必要です。すぐに相手の言葉を否定せず、なぜそのように感じているのかをじっくり聞くことが求められます。相手の離婚の意思が固い場合でも、双方が落ち着いて話し合いをすることで、問題解決の糸口が見つかることもあります。

離婚したくない場合の奥の手を解説
夫婦関係がぎくしゃくしている中で、離婚を避けたいと強く願う方も多いはずです。離婚を回避するためには、思い切った対応が必要になることもあります。
夫婦カウンセリング30年の経験に基づいた有効な『奥の手』(最終手段)を具体的に解説します。
すぐに実行可能な方法ばかりですので、ぜひ参考にしてください。
①離婚届不受理申出書を提出する
②離婚したくない理由を手紙で伝える
③夫・妻の親に仲裁を頼む
④別居後の無視が続いたら夫婦関係調整(円満)調停を申立てる

①離婚届不受理申出書を提出する
離婚届不受理申出書は、相手が勝手に離婚届を提出するのを防ぐ手段です。
この書類を市区町村の役所に提出すると、相手が提出した離婚届が受理されなくなります。
一度提出すれば、撤回するまで有効です。提出する際は本人確認書類が必要となりますが、手続き自体は比較的簡単です。
もし夫婦喧嘩の勢いで離婚届けに自分から署名・捺印をして相手に渡している場合は離婚届不受理申出書を提出することを考えて下さい。
不受理申出とは、離婚届などが知らない間に市役所・区役所に提出された場合に、私が承認するまで受理しないでくださいと事前に役所に申し出ておく制度のことです。

②離婚したくない理由を手紙で伝える
離婚したくない場合、直接話すことが難しい場合や感情的になりやすい場面を避けるために、手紙で気持ちを伝える方法があります。手紙には、自分の気持ちや考えを整理して書くことができるため、相手にも冷静に受け取ってもらいやすいです。
具体的な出来事(エピソード)を挙げて「これまでの楽しい思い出」や「一緒に乗り越えてきた困難」を振り返りながら、自分がいかに相手を愛し、大切に思っているかを書きましょう。そして、なぜ離婚を避けたいと思っているのか、将来に対する希望や改善点についても添えると効果的です。
手紙を書く際のポイントとしては、相手を責めたり攻撃する内容を避けることが重要です。感謝の気持ちや理解を求める姿勢を示すことで、前向きな話し合いへの糸口となります。冷静に気持ちを伝えることが、関係修復の一歩となるかもしれません。

③夫・妻の親に相談して仲裁をお願いする
夫婦間の問題が一向に解決しない場合、夫や妻の親に相談するのも一つの手です。親は長年の経験や知識を持っており、冷静かつ客観的な視点からアドバイスを提供してくれる可能性があります。実際に、多くの夫婦が親の助言を受け入れることで、夫婦関係が改善されることがあります。
また、親を交えた話し合いの場を設けることで、互いの本音をより理解しやすくなるかもしれません。ただし、親に相談する前に自分たちの問題点や解決したい点を明確にしておくことが重要です。これにより、親も具体的なサポートがしやすくなります。
自分のタイミングで行動するよりも、まず相談したい相手に直接メールやLINEで簡単にわかりやすく「お義母様に相談したいことがあります。」などの事前の連絡をして下さい。

④別居後の無視が続いたら夫婦関係調整(円満)調停を申立てる
3年から5年の別居期間が経過すると離婚裁判では婚姻関係が破綻していると判断されてしまうようです。
別居後、パートナーからの無視が続く場合の一つの解決策として、家裁で夫婦関係調整(円満)調停を申し立てることが効果的です。この調停は、離婚を避けるために、改めて夫婦関係を改善する方法を話し合い、円満な関係を取り戻すための手続きです。
調停委員が間に入ることで、感情的な対立を避けつつ冷静に話し合いが進められます。例えば、無視の原因を明確にし、お互いの気持ちや今後の生活について具体的な対策を話し合うことができます。
この調停を利用することで、一方的な無視や感情的な衝突を避け、円満な解決を目指すことができます。パートナーとの信頼関係を再構築するためにも、夫婦関係調整(円満)調停の利用を検討してみてください。

離婚したくない人がとるべき行動
離婚したくないと感じた場合、冷静な対処が重要です。まず、感情的にならずに問題の本質を探りましょう。次に、夫婦間でのコミュニケーションを見直し、お互いの意見や気持ちを尊重することが重要です。
第三者である専門家の意見を求めるのも有効です。心理カウンセラーや夫婦関係の専門家に相談し、客観的なアドバイスを得ることで問題解決の道が開けることがあります。
法律的な最低限の知識をもっておくといいでしょう。離婚調停になってしまうケースなどもありますので事前に弁護士に相談をして法的な知識についてのアドバイスを得ることで冷静な対応ができるようになります。
①離婚を決意させたしまった理由を知る⇒結婚生活での自分の良くないところをどう自覚しているか?
②自分との結婚生活・暮らしで何が嫌だったのかを知る⇒価値観の違いを理解できているか?
③離婚を回避するために何ができるか?⇒離婚したいと思わせた原因を解決できるか?

夫婦関係を修復するために離婚したいと思わせた理由を理解する
夫婦関係を修復するためには、まず離婚したいと思わせた理由を理解することが非常に重要です。
配偶者が離婚を考えるには、必ず背景に何かしらの原因があります。それを無視して修復を試みても、一時的な対処に過ぎません。
このため、配偶者の気持ちや主張に耳を傾け、具体的な問題を洗い出しましょう。同時に、自分自身の行動や態度を振り返り、その問題にどのように貢献してしまったのかを客観的に見つめ直すことが必要です。
例えば、頻繁な口論や感情的な壁など、多くの問題が夫婦間のコミュニケーションの不足に起因していることがあります。

離婚したくないなら気持ちを確かめる
・言いたいことを全部言ってもらい、自分の発言は相手が言い終わるまでは控える
・離婚すると言い出した夫・妻を責めない
・義両親など親族に相談はせずに様子を見る
・家計や金銭の話し合いをする前にきちんと夫・妻が今後どうしたいのか、生活についての考えを尋ねる
このように離婚を切り出された後の話し合いでは夫・妻の気持ちを確かめることが重要です。

離婚したくない人のための相談(無料)
夫・妻から離婚したいと言われたら離婚を切り出された理由と心理を理解することが必要です。
心理カウンセラーによる分析で離婚を切り出した夫・妻の本当の気持ちをきちんと理解することができます。
- 日常の会話を避けるようになった理由と心理
- 家庭内で一定の距離を保とうとする心理
- 話しかけると不機嫌な表情になる理由と心理
- 話しかけても返事をしてくれなくなるなど無視が続く心理
- 自分に関心を向けられたくないという態度を見せる心理
創業の1993年(平成5年)から現在まで多数の夫婦問題の解決に関するご相談をいただいております。
多数のご夫婦を離婚回避に導いたアドバイス経験に基づいて、離婚寸前の状態から大切なパートナーとの夫婦関係を円満に修復するためのご相談の手順を紹介します。
離婚を求めている夫・妻の心理を考察した分析(初回無料)を提示いたします。電話・zoom・対面でカウンセリングに対応いたします。
離婚を回避するためのご相談・お問い合わせは受付フォームからのメールまたはお電話にてご連絡ください。
・離婚を回避できる可能性と修復に必要な期間の目安がわかります
・離婚せずにやり直してもらうために何ができるか
・夫婦仲を修復するための心構えと取り組みの流れ
・夫、妻がまだ言葉にはしていない結婚生活でのあなたへの不満が聞き取ることができる
・夫・妻の言い分から本当の離婚したい理由(浮気を見抜くなど)を心理分析で読み取ります
離婚問題の悩みを解決する心理カウンセラーによるカウンセリングです。無料でのご相談が可能です。離婚危機に至った経緯や夫・妻の様子、今までの話し合いの内容などを詳しくお聞かせください。
「自分ひとりではもう限界」「どうやって具体的に謝罪や説得を進めればいいか分からない」というお悩みについてメール相談フォームからお問い合わせください。
ご相談の内容につきましては守秘義務を厳守しており、プライバシーの保護を徹底しています。
電話:090-6519-1413( 番号は必ず通知でおかけ下さい)
メール:ask@fukuen.jpまでお問い合わせ下さい。
カウンセラーが夫婦関係の現状を心理学で分析
夫・妻から離婚を切り出された後で修復するためのアドバイスをいたします。何が原因で離婚したいと言われたのか、どうすれば離婚せずにやり直すことができるのか、心理学に基づいた向き合い方と修復への対処法がわかります。
夫婦関係の現状を理解するために、心理学的な視点からアプローチすることが重要です。まずは、自分たちの関係がどのように進行してきたのか、その歴史を振り返ることから始めましょう。
心理学の研究によると、夫婦関係にはいくつかの典型的なパターンが存在します。その中でも注目すべきは、関係の初期段階でのラブラブ期から、現実の困難への直面、そしてその困難をどのように解決していくかという段階です。
「愛の三角理論」というものがあります。この理論では、親密さ、情熱、コミットメントの3要素が揃うことで健全な夫婦関係が成り立つとされています。この理論に基づいて、今の関係を見直し、どの要素が不足しているのかを見極めましょう。
関係改善のためには現在の問題点を正確に認識することが重要です。たとえば、コミュニケーションの不足や、価値観の違い、経済的なストレスなどが関係悪化の主な原因となっている場合があります。心理学的なツールを使って具体的な問題を突き止めることは、問題解決の糸口となるのです。
具体的な例として、親密さが不足している場合は、一緒に過ごす時間を増やすことで改善が見込めます。また、情熱が薄れたと感じる場合は、デートの時間を作るなどして新しい刺激を取り入れることが有効です。
一方、コミットメントが低い場合は、将来の目標を明確にして共有することが重要です。

離婚回避は受け入れることが大事
離婚を回避するためには離婚したいと言い出した夫・妻の気持ちを受け入れることが大事です。気持ちを受け入れたことが伝われば「今すぐに離婚して欲しい」と結論を迫られる状態から少し変化が起きます。
お互いに気持ちの面でゆとりが持て話し合いを続けることができます。離婚回避できた夫婦は話し合いを何度も行い、信頼を回復させています。
夫・妻の気持ちを理解できるようにして下さい。「もう無理、離婚すると決めた」という言い分や自身が覚えていない出来事を指摘されても否定する前に「なぜ、教えて」と尋ねて下さい。答えてもらえない場合も「話しを聞かせて欲しい」「理由を教えて欲しい」と話し合いを続けて下さい。

離婚したくない気持ちの伝え方
自分が離婚したくない理由を伝える前に相手の気持ちを尋ねて理解することが必要です。「なぜ離婚をしたいのか」その理由を知る必要があります。
- 自分は離婚せずに夫婦仲を修復してやり直したいと思っていることを伝える
- 離婚せずにやり直してもらうために自分がこれから何ができるかを約束する
- 夫・妻がまだ言葉にはしていない結婚生活でのあなたへの不満を聞き取るために話し合う
あなたに対する不満や離婚を考えた理由を知り、自身に非があるのであれば改善することも可能です。
①どんなに夫婦関係が悪化していても2人で話すことができる。
②離婚を切り出された原因が金銭(借金)問題・DV(暴力・暴言)ではないこと。
③親族が介入して状態で離婚する場合の条件の交渉をしていない夫婦。
④別居中でも連絡できる夫婦。
離婚を切り出された後の夫婦の話し合いは相手の考えを聞くことが目的であり、自分の言葉で相手を説得することではありません。話し合いの進め方としては、絶対に夫・妻の言い分を聞くことを優先して下さい。
あなたとパートナーの結婚生活を継続するために、この先も家族として暮らせると思ってもらうことが大事なのです。

離婚回避が手遅れになる前にできること
夫・妻から離婚したい、あなたに対しての愛情がないから別れて離れたい、すぐに家を出たいと告げられた場合、夫婦で話すことが必要です。
もし過去の出来事(夫婦間のトラブル)について指摘させた場合、自分の記憶と言われている内容との違いがあるなど、まったく別の言い分があっても相手の発言を先にじっくり聞いてあげて下さい。
別居をされる前にできるだけ話し合いができるように夫・妻からあなたと話すことを拒否されていない限りは無視をしたり、責め続けるようなことは控えて下さい。
夫婦関係で喧嘩は避けられないものですが、どうやって仲直りするか、謝り方を考えることも夫婦仲を改善するために重要です。喧嘩の後は冷静になることが大切です。感情的な衝突をして離婚回避が手遅れになってしまうような夫婦関係の悪化を避けるために、冷静な状態で話し合いをすることが大切です。
夫婦間の会話は円満な夫婦関係を維持するためにスキンシップ以上に重要なことです。お互いが素直な気持ちを伝え、理解することで夫婦としての信頼関係が維持できるのです。
・夫婦喧嘩の勢いで離婚届を書いた・離婚届に署名・捺印をして相手に渡して本当に提出されてしまった。(離婚届を書いて渡してしまったケースで役所に離婚届不受申出書を提出しても離婚調停や裁判になった場合にはあなたに離婚の意思があった証拠になってしまうことがあります)
・別居した後にあなたからの酷いモラハラや暴力を理由に裁判所を通して接近禁止命令の手続きをされてしまうと直接話すことや手紙を送ることもできなくなるケースがあります。

離婚したくないならどうする?(ケース別)
離婚したいと言われた理由別に離婚回避方法があります。
離婚したいと言われた理由別に取り組み内容の詳細を解説しています。

夫婦喧嘩の後で離婚を回避する方法
夫婦喧嘩を繰り返してしまう、一度喧嘩をすると無視されるなどの状態が続き、修復を考えて話し合いをお願いしても「性格が合わないから無理」と話し合いを拒否されることがあります。その場合でも諦めずに根気よく、謝ることが目的ではなく、気持ちを理解するために話したいとお願いを続けて下さい。
謝ってから、これからは喧嘩を防ぐために悔しくても反論する前に夫・妻の言い分を聞くようにして下さい。夫婦喧嘩の勢いでつい「離婚する」と言ってしまうことがありますが意地ならず、その場で正直な気持ちを伝えて謝れるようにして下さい。喧嘩の勢いで離婚したいと言われても義務・権利などの法律の知識に関する発言をしないで下さい。
夫婦喧嘩の言い合いを繰り返していたことが原因で家を出て行かれた場合、LINEや電話など、しつこい連絡は逆効果です。

自分に原因がある場合の離婚回避方法
離婚したくないけど自分が悪い場合は?特に夫・妻に対する自身のモラハラが原因で離婚を切り出されたらしつこく説得をしないで下さい。
モラハラの自覚ができない人が多いのです。自分では覚えていない出来事が家を出て行かれたり、モラハラが理由で離婚したい言われた場合の対策として、相手の言い分を聞くこと・気持ちを理解することを優先して下さい。
モラハラが原因の離婚問題を解決する接し方のマニュアルとして、
①相手の発言を絶対に否定しないことで落ち着いて話し合う。
②嫌と言われた話題には触れない。(夫・妻の気持ちを尊重する)
③自分や相手の親・親族・友人の話題を向けない。
これらのことを意識してください。夫婦間のコミュニケーションを改善する必要があります。

家庭内別居を解消して離婚回避する方法
離婚は切り出されたが同居できている場合は関係を修復できる可能性は高いです。家庭内別居状態が続いて生活環境の変化が子供に与える影響は小さくありません。
そのため、お子さんがいる家庭は離婚になる前に家庭内別居を解消したい、離婚したくない思いが強い方が多いです。夫婦の会話ができない状態で気まずくても朝、帰宅時など挨拶だけでも声を掛けるようにして下さい。

妊娠中の妻から離婚したいと言われたら
妊娠中の妻から離婚したいと言われたら焦らずに理由を尋ねてください。出産を控えた離婚したいと言い出した心理には、あなたへの強い失望やマタニティーブルーで一時的に悲しい気分で落ち込んでいる、本気であなたとの離婚を考えていた、あなたの愛情を疑っていて安心したいなどあなたの本音を確認しているなど深い事情が絡んでいます。

子供のために離婚を回避したい場合の対処法
夫婦の話し合いでは子供の気持ち、将来のことを最優先にした方針で修復を前提に考えたいことを伝えて下さい。
子供には夫婦の離婚の話しを聞かせないように配慮して下さい。話し合いでは悔しさや負けん気から本心ではない言葉は信頼の維持の意味で絶対に発言を控えて下さい。
お子さんがいるご夫婦の多くは別居した後で子供の将来を考慮して離婚について考え直して再び家族として暮らすことを選ばれています。既に別居している場合は婚姻費用(生活費)の支払いは必ず早期段階で決めて実行するようにして下さい。

経済的な理由で離婚したくないなら
経済的な理由で離婚を避けたいと考える場合、その背景にはさまざまな要因が考えられます。専業主婦の方や配偶者に収入を依存している場合、離婚後の生活費が心配であることが多いです。また、共働き世帯でも住宅ローンや子どもの教育費など、家庭の経済的負担が大きい場合があるため、経済的安定のために離婚を避けたいと考えることが一般的です。
具体的には、まず現在の収支を見直し、経済的な自立のためのステップを計画することが重要です。例えば、収入を増やすための資格取得やパートタイムでの就労、節約方法の見直しなどがあります。
さらに、離婚後も経済的に安心できるようにするためには、配偶者との間で適切な財産分与や扶養の取り決めを行うことも必要です。弁護士に相談して正確な情報を得ることが、最終的な経済的安定につながるでしょう。

浮気発覚後に離婚回避する方法
自身の浮気が発覚した、夫・妻の浮気が発覚した後の離婚回避方法を紹介します。
自分の浮気が発覚した場合は、嘘や言い訳をせずに正直に謝って下さい。夫・妻の浮気が発覚したことが原因で離婚の危機に陥った場合は絶対に責め続けないように配慮が必要です。
離婚したくないなら夫・妻の浮気相手への慰謝料請求を含み、自分からの連絡は控えて下さい。
どちらかの浮気(不貞行為)の発覚が原因で離婚の危機に陥ってしまうケースがあります。
確かな証拠があるか、本人が浮気を認めた後でこれからについて本音で話すことが必要です。
今の状況から本当の問題が何であるか、お互いにどのような未来を望むかなど、しっかりお互いの気持ちを確かめるための話し合いをすることが大切です。

家を出て行かれて別居された場合の離婚回避方法
別居後にどこに行ったのか、まず探す前に本人にLINEやメール、電話で尋ねて返事を待って下さい。確かに一方的に別居をすることは法的に悪意の遺棄と言われることがありますが、絶対に法律の観点で責めるような言葉は向けないで下さい。
本人から行き先が聞き取れない場合でも悪化を防ぐ意味で実家の両親・親族や夫・妻の友人への相談は控えて下さい。
別居された場合、重要なことは定期的に連絡を取り合うということです。家に帰って来て欲しい、帰りたいなど、別居解消(再同居)に向けた本心を声にする向き合い方が重要になります。自分の悪かったところ、改善できるところ、別居になった原因など問題点を共有し、話し合いができるようにしましょう。
もし家事や家計、子供の教育のことでLINEやメールを送る場合は、なるべく簡潔にわかりやすい内容で送るようにして下さい。LINEやメール、電話を無視され続けても放置せずに今後のことについて話しがしたいという内容で連絡を続けて下さい。
・事前の約束(相手の了承)を得ずに別居先(転居先)に訪問する
・過度な頻度で電話やLINE、留守番にメッセージを残す行為
・相手からの連絡を無視する
・養育費、財産分与や慰謝料などの金銭の一方的な条件提示
・SNSに近況を投稿する

性格の不一致で離婚したくないなら
夫・妻があなたと性格も価値観も合わないから離婚したいと言われたらきちんと自身のことを振り返り反省することが必要です。性格の不一致を理由に離婚したいと言われたら相手の気持ちを変えるのではなく自分が変わることが求められます。
夫婦の考え方に大きな違いがあり、喧嘩を繰り返して性格が合わないと感じさせてしまったことが離婚原因になっているのです。特に婚姻期間の長い夫婦のケースでは熟年離婚に至る原因として性格の不一致と言われることが多いのです。
性格の不一致が離婚理由の場合の対処法として、家計のこと、ご近所付き合いなどで価値観が合わないことが原因で言い合いになってしまうなど、生活の関連した考え方つまり価値観の相違を実感させていますので、自分自身の態度を改めるなど、譲歩を求めるのではなく、夫・妻の不安や不満を解決できるように自分自身を変える努力をすることが必要です。
・休日の過ごし方について夫婦で考え方が違う(夫は一人で過ごしたい、妻は外出したい)
・子供の教育について考え方が合わない(夫は家計の出費を抑えたい、妻は教育費を多く使いたい)
・夫婦の時間よりも友達付き合いを優先する
・親戚付き合いなど親族との関わり方の相違
・家計の管理のことで意見が合わない
・夫婦で会話がしたい夫と話したくない妻

性格の不一致が原因で離婚を考える夫婦にとって、まず重要なのは冷静に状況を見つめ直すことです。感情的にならず、互いの違いを尊重し、受け入れる姿勢が求められます。性格の違いは必ずしも悪いことではなく、多様な視点を持つことでお互いに成長できる機会でもあります。
夫婦間のコミュニケーションを改善するために努力することが大切です。意思疎通がうまくいかないと、誤解や摩擦が生じやすくなります。定期的な話し合いや、一緒に過ごす時間を増やすことで、相手の考えや感情を理解しやすくなります。
専門家のカウンセリングを活用することも有効です。第三者の視点からのアドバイスを受けることで、問題解決の糸口が見つかることがあります。弁護士やカウンセラーのサポートを受けると、法律的な側面からも性格の不一致が原因の離婚を回避するための具体的な方法が見つかるでしょう。性格の不一致という問題は複雑ではありますが、適切な対応を取ることで乗り越えられる可能性が高まります。
近年、一番多い離婚理由は夫婦の性格の不一致です。価値観の違いなどで結婚生活の継続が苦痛と感じさせて離婚を決意させてしまったのです。
夫婦の性格の不一致はどちらか一方の性格に問題があるのではなく、結婚生活の過程で一方が相手の短所を苦手と感じてしまうなど暮らしの価値観、愛情の向け方、求め方、任意の尊重など気持ちの問題が起因となり感じてしまう不満のことです。

離婚したくないなら知っておきたい法律の知識
離婚サイトの情報だけではわからない、夫婦の離婚問題を解決するための法律の知識がわかります。調停や裁判で離婚回避を成功させるための手段と法律の知識をご紹介します。
司法の場でも、離婚関連の相談件数は増加しており、離婚調停や裁判離婚が一般的な手続きとなっています。夫婦間の問題が深刻化した場合、法的手続きを選択するカップルも少なくありません。
子どもの親権や財産分与に関する争いは複雑で、離婚事情は多岐にわたり、夫婦関係を修復するためには個々の状況に応じたアプローチが求められますので弁護士の助けを借りることが必要になるケースも増えています。

【記事監修】弁護士法人プラム綜合法律事務所・梅澤康二弁護士
法律(夫婦問題に関連する民法)に関連した記事は弁護士法人プラム綜合法律事務所の梅澤康二弁護士が監修していますのでご安心ください。
夫婦問題に関する法律上のことについて弁護士が答える離婚問題に直面した時の法律の知識に関するQ&Aのページの記事を参考にして下さい。

最近の離婚事情
最近の日本における離婚事情は、非常に多様化しています。
厚生労働省の統計によれば、離婚件数は年々増加傾向にあります。子どものいない夫婦や共働き世帯での離婚が多いことが特徴です。
また、家庭内での折り合いの悪さや経済的な問題、コミュニケーションの不足が主な離婚原因となっています。
加えて、ライフスタイルの変化や価値観の多様化も離婚率の上昇に影響を与えています。
例えば、昔に比べて女性の社会進出が進み、経済的に自立する女性が増えたことで、結婚生活を見直すケースが増えているのです。また、SNSの普及により、パートナー以外の人々との交流が容易になり、新たな人間関係もトラブル(不倫など)も離婚原因となり得ます。
離婚を回避するためには、まずは現状をしっかりと把握し、具体的な解決策を検討することが重要です。
離婚の法的な手順とは
離婚を回避するためには、まず離婚の法的な手順について理解することが重要です。日本では基本的に3つの方法で離婚が成立します。それは協議離婚、調停離婚、裁判離婚です。
協議離婚は夫婦双方の合意に基づき、役所に離婚届を提出する形で成立します。最も簡便な方法ですが、お互いの合意が必要です。一方、調停離婚は家庭裁判所で行われる調停の結果、調停委員の仲介により合意が得られた場合に成立します。この方法は夫婦間の対立がある場合に有効です。
最も複雑なのが裁判離婚で、これは地方裁判所で行われる訴訟によって決定されます。裁判では夫婦の間で法的に離婚理由が認められるかどうかを審理し、判決に基づいて離婚が成立します。裁判離婚は極めて時間と費用がかかることが多いです。
これらの法的な手順を知ることで、自分に適した手段を選択し、適切な対策を講じることができます。
法定離婚事由とは、以下の5項目が定められています。
・不貞行為があった場合
・悪意の遺棄
・3年以上の生死不明
・回復が見込みがない強度の精神病
・その他の婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき。

夫婦関係調整調停とは
夫婦関係調整調停は、家庭裁判所で行われる手続きの一つで、夫婦間の問題を調整することが目的の話し合いの場です。この調停には調停委員が関与し、第三者の視点から公平に話し合いをサポートします。調停の目的は、夫婦がお互いの意見を尊重しながら合意点を見つけ出すことにあります。
調停とは、第三者の調停委員が関与して夫婦関係を調整するための手続きです。この過程では、双方の意見を冷静に聞き取り、解決策を模索します。調停の結果、離婚に至る場合もあれば、関係修復のための具体的な行動が提案されることもあります。お互いに歩み寄りが見られない場合に備えて、事前に調停の流れを理解しておくことが大切です。
離婚調停では離婚が決まることはありません。このような知識があると、冷静に対処しやすくなります。
焦らずに関係の修復に向けて話しができることが大事なのです。
夫婦関係調整調停の具体的な内容は、離婚だけでなく、子どもの養育費や面会交流、財産分与など多岐にわたります。また、調停は法的強制力を持たないため、夫婦が自主的に問題を解決する意志が重要です。夫婦間のコミュニケーションが改善され、離婚の回避や問題の円満な解決につながる可能性が高まります。
例えば、夫が仕事で多忙で家庭を顧みないことが妻の不満となっていた場合、調停を通じて夫が家庭での役割を見直し、妻が感じていた負担を軽減する具体的な対策を合意できることがあります。
こうした手順を経ることで、双方の理解が深まり、夫婦関係が修復されるケースも少なくありません。

申立ての方法と必要書類
夫婦関係調整調停において申立てをする際には、いくつかの手順と必要な書類があります。まず、申立てのためには、家庭裁判所に出向くか郵送で申請を行います。申立て書は家庭裁判所で配布されているほか、サイトからダウンロードも可能です。
申立て書の他に必要な書類として、戸籍謄本が挙げられます。戸籍謄本は、申立人および配偶者の情報が記載されたものを利用します。一部の家庭裁判所では、本人確認のために運転免許証や健康保険証のコピーを求められる場合もありますので、事前に確認しておくことが重要です。
また、夫婦関係調整調停の申立てには一定の費用がかかるため、収入印紙や郵便切手が必要となります。この費用は申立てを行う家庭裁判所によって異なるため、詳細は事前に該当する家庭裁判所に問い合わせて確認しましょう。
これらの手順と書類を揃えることで、円滑に夫婦関係調整調停の申立てを進めることができます。

離婚調停で離婚したくないなら
離婚調停は、夫婦の問題解決のための重要な場面です。まず、冷静を保つことが大切です。感情に任せて話を進めると、相手との関係を悪化させるだけでなく、調停委員に悪印象を与える可能性があります。ですから、なるべく平常心を心掛け、冷静な態度で対応しましょう。
また、調停では相手の話をしっかり聞くことが重要です。自分の意見を主張するだけでなく、相手の意見にも耳を傾け、お互いの立場を理解する努力をしましょう。これにより、調停委員も円滑に解決策を見つける手助けができるのです。
さらに、具体的な証拠や資料を準備しておくことも大切です。経済状況や子供の養育状況など、具体的なデータを持参することで、調停の進行がスムーズになり、正確な判断が下されやすくなります。これらの点に注意し、離婚調停での立ち振る舞いを心掛けましょう。
調停を無意味にしないために夫・妻の悪口を言い続けたり、納得できない自分は悪くないとアピールしないように配慮が必要です。調停において、もっとも重要なことは調停委員の心象です。男性側・女性側に付く調停委員は中立の立場でどちらの味方でもありません。離婚せずに修復することを希望しているとはっきりと伝えるようにして下さい。
婚姻費用の取り決めの審判を経て、不成立になって終わるのが一般的な流れです。お子さんとの面会交流の調停は別途申立てることが必要です。
離婚調停が不成立になった段階で離婚裁判をする決意ができる人は少ない傾向があります。
強い離婚決意があっても裁判をしてまで離婚を望んでいる人は少ないのです。実際に裁判に至るケースは少ないのです。
裁判所に提出する書類の作成(法的知識に基づいた反論)が必要になります。関係修復を望んでいる場合でもあらかじめ法律の専門家である弁護士さんへの法律相談をしておく必要があります。
裁判には証拠など書類の準備が大変なこと、特に相手方が専業主婦の場合は弁護士さんの費用でお金がかかってしまうこと、いつまで続くかわからない不安などがあり、実際に裁判を起こすことを悩んで調停が不成立になっても訴訟を検討していると言いながらしばらく何もせずに放置されてしまう人が多いのです。
調停不成立後に離婚裁判になってしまうケースとは?
実際に訴訟になり裁判に至るのは離婚に伴う大きな金額の慰謝料請求や財産分与が伴う熟年離婚のケースや子どもの養育費や親権・監護権のことで夫婦間の話し合い(協議)ではそれぞれの言い分が異なり平行線になってしまうなど、離婚調停が不成立になった後でも夫婦の話し合いでは折り合いがつけられない理由がある場合となっています。

離婚したくない場合の奥の手のまとめ
この記事では、離婚したくない場合に使える奥の手について詳細に解説しました。
離婚届不受理申出書の提出、手紙による気持ちの伝達、親への相談、円満調停の申立てなど、一つ一つの手段を積極的に活用することが重要です。
夫婦関係を修復するための具体的なアクションや、話し合いの進め方についても触れました。
これらの方法を通じて、お互いの理解と信頼を深め、夫婦関係の再構築を目指しましょう。
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