夫・妻から突然、離婚を切り出されたらどうすればいい?離婚したくない人がとるべき行動、離婚を回避するためにやってはいけないNG行動と夫婦の話し合いの進め方と内容、会話(コミュニケーション)の回復について心理学の観点で具体的に紹介しています。
離婚したくない人がとるべき行動は
離婚したくないならとるべき行動があります。多くのご夫婦の離婚問題の解決に導いた経験から離婚を切り出された後で離婚回避できた人が選択した行動を解説します。
夫・妻と離婚したくないなら説得を急がない
いきなり離婚したいと言われてショックを受けて動揺してしまいますが、もちろん離婚を切り出した夫・妻も冷静な状態であるとは限りません。説得することを急がずにまずは少し考える時間をとるなど、お互いに冷静になる必要があります。夫・妻を説得するつもりで無理に問い詰めたり、相手の考えを否定し、自分の考えを押し付けることは逆効果です。
今すぐに離婚を考え直してもらうことは難しいはずです。無理に説得しても平行線になってしまいます。お互いの仕事や家事などの都合を考慮して次の週末までなど少し時間をおいて対処することが重要です。
気持ちを理解する時間が欲しいと伝えて結論を保留してもらうことから夫・妻に離婚を考え直してもらえるチャンスを得ることができるのです。
夫・妻は実際にあなたに離婚を切り出すまで相当に悩んでから離婚したいと伝えて来たのです。説得する前にきちんと離婚したいと思っている理由を聞いて下さい。
離婚回避は受け入れることが大事
離婚を回避するためには離婚したいと言い出した夫・妻の気持ちを受け入れることが必要です。気持ちを受け入れたことが伝われば「今すぐに離婚して欲しい」と結論を迫られる状態から少し変化が起きます。
お互いに気持ちの面でゆとりが持て話し合いを続けることができます。離婚回避できた夫婦は話し合いを何度も行い、信頼を回復させています。
①どんなに夫婦関係が悪化していても2人で話すことができる。
②金銭(借金)問題やDV(暴力・暴言)が夫婦の危機の原因ではないこと。
③離婚問題に親族が介入していない夫婦。
④別居中でも連絡できる夫婦。
離婚したくない場合の奥の手を解説
離婚したくない場合の奥の手(解決策)を4つ紹介いたします。
①離婚届不受理申出書を提出する
②離婚したくない理由を手紙で伝える
③別居が長期化したら夫・妻の親に仲裁を頼む
④別居後の無視が続いたら夫婦関係等調整(円満)調停を申立てる
①離婚届不受理申出書を提出する
相手が離婚届を勝手に記入して提出してしまう場合もあります。役所の窓口では書類に形式的な不備がなければそのまま有効な書類として受理されてしまうのです。
不受理申出とは、離婚届などが知らない間に市役所・区役所に提出された場合に、私が承認するまで受理しないでくださいと事前に役所に申し出ておく制度のことです。
②離婚したくない理由を手紙で伝える
離婚を切り出された後で夫・妻への謝罪文として離婚したくない気持ちを伝える手紙を書いて渡して下さい。別居中の場合、実家など今の居場所について住所がわかる場合は郵送して下さい。
謝罪の言葉をきちんと伝えることが手紙を書く目的です。手紙には本当に自分が実行できることを書くようにして下さい。
今までのことを後悔しているから自分は変わると書いても実際に変わらなければ信用を失ってしまいます。手紙を読んだ妻・夫があなたの本当の気持ちと感じる言葉を書いて下さい。
③別居が長期化したら夫・妻の親に相談して仲裁をお願いする
別居が長期化して夫・妻の離婚決意が固い場合は親に仲裁を頼むことで良い方向に話しが進展するケースがあります。離婚問題の解決のきっかけとなるケースも少なくありません。
別居した後で音信不通の状況が長期間(6カ月以上)続いた場合、夫・妻の両親など相手の親族に仲裁をお願いする方向で考えて下さい。実際に離婚危機に陥ったご夫婦が親に仲裁で入ってもらうことで離婚を回避できています。
自分のタイミングで行動するよりも、まず相談したい相手に直接メールやLINEで簡単にわかりやすく「お義母様に相談したいことがあります。」などの事前の連絡をして下さい。
④別居後の無視が続いたら夫婦関係等調整(円満)調停を申立てる
離婚について当事者同士では平行線になってしまう場合や別居されてしまい連絡をしても返事をもらえず無視されている場合は円満調停で気持ちを確かめることができます。
別居してから数ヶ月が過ぎても生活費の支払いがないために経済的に耐えられない、夫婦で話し合っても平行線のまま解決する手段が見当たらず困ってしまった場合、離婚を求めている配偶者に対して夫婦関係等調整(円満)調停や夫から扶養の義務を無視されている場合には婚姻費用請求の調停を申し立てることができます。
夫婦間の問題について第三者(調停委員や家庭裁判所の裁判官)に入ってもらい関係性をどのようにすれば修復できるか話し合うことができます。
婚姻費用(生活費)について家庭裁判所の算定表に定められている計算で決めてもらうことができます。
離婚回避するための心理学の修復方法
離婚回避するために心理学のテクニック(知識)を効果的に活用することができます。
心理分析で離婚を切り出した夫・妻の気持ちがきちんと理解できます。
- 日常の会話を避けるようになった理由と心理
- 家庭内で一定の距離を保とうとする心理
- 話しかけると不機嫌な表情になる理由と心理
- 話しかけても返事をしてくれなくなるなど無視が続く心理
- 自分に関心を向けられたくないという態度を見せる心理
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離婚問題の悩みを解決する心理カウンセラーによるカウンセリングです。
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・離婚せずにやり直してもらうために何ができるか
・夫婦仲を修復するための心構えと取り組みの流れ
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離婚したくないならやってはいけないこと
一方的に離婚を切り出された場合は曖昧な返事をせずにハッキリとどうしても離婚はしたくないことを声にして伝えるようにして下さい。本気で離婚の交渉をしたいのか、愛情を試そうとして本音ではないことを言っているのか慎重に見極めることが大事です。
離婚したいと言われた理由が分からないまま話し合うだけでは根本的な解決に至らないため、感情的にならないように相手に尋ねてみましょう。あなたに対しての苦手意識があることを自覚して下さい。
①話し合いで自分の気持ちを押し付けない。
②自身に自覚のある非について嘘を言わない・言い訳はしない。
③離婚を引き留めようとして長時間の議論をしない。
離婚を切り出した側は早く結論を出して欲しいと焦っていることが多いのです。夫・妻の気持ちを理解できるようにして下さい。「もう無理、離婚すると決めた」という言い分や自身が覚えていない出来事を指摘されても否定する前に「なぜ、教えて」と尋ねて下さい。答えてもらえない場合も「話しを聞かせて欲しい」「理由を教えて欲しい」と話し合いを続けて下さい。
その際に自身が覚えていない出来事(不倫の疑いなど)が原因と言われても感情的になって大きな声で否定しないで下さい。
離婚しても慰謝料は払わないなど相手を経済的に困らせる発言をしないで下さい。離婚した場合に相手が生活に困るような不利な条件を主張するなど意地の悪いことは言わないで下さい。
自分から離婚に応じると言わない
絶対に自分から離婚に応じると言わないように気を付けて下さい。
自分から離婚届や誓約書を記載する、離婚した場合の財産分与や慰謝料のことなどのお金の条件を話すことは基本的には避けて下さい。既に離婚協議をしたと後で言われないために焦って離婚条件についての話しを進めないで下さい。
「自分は離婚せずに夫婦関係を修復してやり直したいと思っている」という意思表示をメール・LINEで伝えて残しておいてください。
感情的になって責める
突然急に離婚を告げられたとき、感情的になってしまうことがあるかもしれませんが、感情的な行動は関係修復についてのデメリットがあるがメリットがない振る舞いです。離婚に関する話し合いはとにかく冷静に、自分の気持ちばかりを優先せず相手の話も聞き入れながら行う必要があります。
相手を責めてしまうと、話し合いが全く進みません。相手を責めるような言い方は絶対にやってはいけないことです。過去のことを蒸し返して引き合いに出すことは、問題解決には好ましくありません。相手を非難することで、性格の不一致を実感させてしまい、関係がより悪化してしまいます。
焦ってしまい相手にすがってしまうことも関係を悪化させてしまう原因になります。夫・妻のあなたに対しての愛情が薄れてしまっているため、この行為は逆効果です。冷静に言い分を聞き、私たち夫婦の将来のために気持ちを確認するつもりで話し合うことが重要です。
家を出て行くと言われて「悪意の遺棄」と責めたり、興奮して暴言や暴力に発展すれば、その行為が法定離婚事由とみなされ離婚が認められてしまうでしょう。
無理に話し合いを求めない
離婚についての話し合いは平日の深夜は避けましょう。休日でも、長時間にわたる話し合いは心理的に追い込んでしまうリスクがあるため長くても1時間以内に抑えるよう心がけましょう。子供のいる夫婦の場合はお子さんに心配をさせないように話す場所や時間帯に配慮することが大事です。
もし話し合いが平行線になってしまったらこれからの家族、夫婦の幸せについて考える時間が欲しいとお願いをしてしばらく話すことを休止して下さい。
離婚したくないなら別居をしない
別居をしてしまうと話し合う機会が減るだけでなく、修復までの期間が長期化してしまうデメリットがあります。
家庭内別居状態でも同居を続けた方が直接話し合うチャンスが得られるため離婚回避にはメリットがあります。
別居が長期化すると離婚裁判になった場合は夫婦関係が破綻していると判断されてしまうことがあります。
感情的になってつい家を飛び出してしまったり、反対に冷静になるために別居してしまう方がいますが、その期間には注意が必要です。
数年(3年以上)に及ぶ長期間の別居は同居を解消してから一定期間以上、夫婦間の交流がないとみなされてしまいます。
最終的には裁判で離婚が認められたケースもあるため、別居をする前に再同居の目途について予定はしっかりと決めておきましょう。
離婚を切り出された直後に夫・妻の親に「助けて」と連絡しない
離婚を切り出された直後に夫・妻の親・親族への無断での連絡は絶対に控えて下さい。
夫・妻の親や共通の知人に相談をしてしまう行動が関係を拗らせてしまう原因になります。親族(義理の両親)に「助けて下さい」と連絡しないで下さい。
できる限り自分から直接、夫・妻の親や友人に仲裁を頼んだり、相談をしないようにして下さい。親族や友達・友人・共通の知人を巻き込まないようにして下さい。
詳しくは離婚回避を成功できた事例をご参照下さい。
離婚回避できた方法を解説【ケース別】
離婚回避できた方法をケース別に取り組み内容の詳細を解説しています。
喧嘩の多い夫婦の離婚回避方法
夫婦喧嘩を繰り返してしまう、一度喧嘩をすると無視されるなどの状態が続き、修復を考えて話し合いをお願いしても「性格が合わないから無理」と話し合いを拒否されることがあります。その場合でも諦めずに根気よく、謝ることが目的ではなく、気持ちを理解するために話したいとお願いを続けて下さい。
謝ってから、これからは喧嘩を防ぐために悔しくても反論する前に夫・妻の言い分を聞くようにして下さい。夫婦喧嘩の勢いでつい「離婚する」と言ってしまうことがありますが意地ならず、その場で正直な気持ちを伝えて謝れるようにして下さい。喧嘩の勢いで離婚したいと言われても義務・権利などの法律の知識に関する発言をしないで下さい。
夫婦喧嘩の言い合いを繰り返していたことが原因で家を出て行かれた場合、LINEや電話など、しつこい連絡は逆効果です。
離婚したくないけど自分が悪い場合の対処法
離婚したくないけど自分が悪い場合は?特に夫・妻に対する自身のモラハラが原因で離婚を切り出されたらしつこく説得をしないで下さい。
モラハラの自覚ができない人が多いのです。自分では覚えていない出来事が家を出て行かれたり、モラハラが理由で離婚したい言われた場合の対策として、相手の言い分を聞くこと・気持ちを理解することを優先して下さい。
モラハラが原因の離婚問題を解決する接し方のマニュアルとして、
①相手の発言を絶対に否定しないことで落ち着いて話し合う。
②嫌と言われた話題には触れない。(夫・妻の気持ちを尊重する)
③自分や相手の親・親族・友人の話題を向けない。
これらのことを意識してください。夫婦間のコミュニケーションを改善する必要があります。
家庭内別居を解決して離婚回避する方法
離婚は切り出されたが同居できている場合は関係を修復できる可能性は高いです。家庭内別居状態が続いて生活環境の変化が子供に与える影響は小さくありません。
そのため、お子さんがいる家庭は離婚になる前に家庭内別居を解消したい、離婚したくない思いが強い方が多いです。夫婦の会話ができない状態で気まずくても朝、帰宅時など挨拶だけでも声を掛けるようにして下さい。
子供のために離婚を回避したい場合の対処法
夫婦の話し合いでは子供の気持ち、将来のことを最優先にした方針で修復を前提に考えたいことを伝えて下さい。
子供には夫婦の離婚の話しを聞かせないように配慮して下さい。話し合いでは悔しさや負けん気から本心ではない言葉は信頼の維持の意味で絶対に発言を控えて下さい。
お子さんがいるご夫婦の多くは別居した後で子供の将来を考慮して離婚について考え直して再び家族として暮らすことを選ばれています。既に別居している場合は婚姻費用(生活費)の支払いは必ず早期段階で決めて実行するようにして下さい。
浮気発覚後に離婚回避する方法
自身の浮気が発覚した、夫・妻の浮気が発覚した後の離婚回避方法を紹介します。
自分の浮気が発覚した場合は、嘘や言い訳をせずに正直に謝って下さい。
夫・妻の浮気が発覚したことが原因で離婚の危機に陥った場合は絶対に責め続けないように配慮が必要です。
離婚したくないなら夫・妻の浮気相手への慰謝料請求を含み、自分からの連絡は控えて下さい。
どちらかの浮気(不貞行為)の発覚が原因で離婚の危機に陥ってしまうケースがあります。
確かな証拠があるか、本人が浮気を認めた後でこれからについて本音で話すことが必要です。
今の状況から本当の問題が何であるか、お互いにどのような未来を望むかなど、しっかりお互いの気持ちを確かめるための話し合いをすることが大切です。
家を出て行かれて別居された場合の離婚回避方法
別居後にどこに行ったのか、まず探す前に本人にLINEやメール、電話で尋ねて返事を待って下さい。確かに一方的に別居をすることは法的に悪意の遺棄と言われることがありますが、絶対に法律の観点で責めるような言葉は向けないで下さい。
本人から行き先が聞き取れない場合でも悪化を防ぐ意味で実家の両親・親族や夫・妻の友人への相談は控えて下さい。
別居された場合、重要なことは定期的に連絡を取り合うということです。家に帰って来て欲しい、帰りたいなど、別居解消(再同居)に向けた本心を声にする向き合い方が重要になります。自分の悪かったところ、改善できるところ、別居になった原因など問題点を共有し、話し合いができるようにしましょう。
もし家事や家計、子供の教育のことでLINEやメールを送る場合は、なるべく簡潔にわかりやすい内容で送るようにして下さい。LINEやメール、電話を無視され続けても放置せずに今後のことについて話しがしたいという内容で最低限必要な連絡は続けて下さい。
・事前に約束なしで別居先(転居先)に訪問する
・過度な頻度で電話やLINE、留守番にメッセージを残す行為
・相手からの連絡を無視する
・養育費、財産分与や慰謝料などの金銭の一方的な条件提示
・SNSに近況を投稿する
離婚したくない理由の伝え方
自分が離婚したくない理由を伝える前に相手の気持ちを尋ねることが必要です。「なぜ離婚をしたいのか」その理由を知る必要があります。
- 自分は離婚せずに夫婦仲を修復してやり直したいと思っていることを伝える
- 離婚せずにやり直してもらうために自分がこれから何ができるかを約束する
- 夫・妻がまだ言葉にはしていない結婚生活でのあなたへの不満を聞き取るために話し合う
あなたに対する不満や離婚を考えた理由を知り、自身に非があるのであれば改善することも可能です。
①離婚を決意させたしまった理由を知る⇒結婚生活での自分の良くないところをどう自覚しているか?
②自分との結婚生活・暮らしで何が嫌だったのかを知る⇒価値観の違いを理解できているか?
③離婚を回避するために何ができるか?⇒離婚したいと思わせた原因を解決できるか?
離婚を切り出された後の夫婦の話し合いは相手の考えを聞くことが目的であり、自分の言葉で相手を説得することではありません。話し合いの進め方としては、絶対に夫・妻の言い分を聞くことを優先して下さい。
あなたとパートナーの結婚生活を継続するために、この先も家族として暮らせると思ってもらうことが大事なのです。
離婚したくないなら自分が変わる
夫・妻があなたと性格も価値観も合わないから離婚したいと言われたらきちんと自身のことを振り返り反省することが必要です。性格の不一致を理由に離婚したいと言われたら相手の気持ちを変えるのではなく自分が変わることが求められます。
夫婦の考え方に大きな違いがあり、喧嘩を繰り返して性格が合わないと感じさせてしまったことが離婚原因になっているのです。特に婚姻期間の長い夫婦のケースでは熟年離婚に至る原因として性格の不一致と言われることが多いのです。
性格の不一致が離婚理由の場合の対処法として、家計のこと、ご近所付き合いなどで価値観が合わないことが原因で言い合いになってしまうなど、生活の関連した考え方つまり価値観の相違を実感させていますので、自分自身の態度を改めるなど、譲歩を求めるのではなく、夫・妻の不安や不満を解決できるように自分自身を変える努力をすることが必要です。
・休日の過ごし方について夫婦で考え方が違う(夫は一人で過ごしたい、妻は外出したい)
・子供の教育について考え方が合わない(夫は家計の出費を抑えたい、妻は教育費を多く使いたい)
・夫婦の時間よりも友達付き合いを優先する
・親戚付き合いなど親族との関わり方の相違
・家計の管理のことで意見が合わない
・夫婦で会話がしたい夫と話したくない妻
近年、一番多い離婚理由は夫婦の性格の不一致です。価値観の違いなどで結婚生活の継続が苦痛と感じさせて離婚を決意させてしまったのです。
夫婦の性格の不一致はどちらか一方の性格に問題があるのではなく、結婚生活の過程で一方が相手の短所を苦手と感じてしまうなど暮らしの価値観、愛情の向け方、求め方、任意の尊重など気持ちの問題が起因となり感じてしまう不満のことです。
離婚回避に役立つ法律の知識
離婚サイトの情報だけではわからない、問題を解決する法律の知識がわかります。調停や裁判で離婚回避を成功させるための手段と法律の知識をご紹介します。
法定離婚事由とは、以下の5項目が定められています。
・不貞行為があった場合
・悪意の遺棄
・3年以上の生死不明
・回復が見込みがない強度の精神病
・その他の婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき。
法律(夫婦問題に関連する民法)に関連した記事は弁護士法人プラム綜合法律事務所の梅澤康二弁護士が監修していますのでご安心ください。
夫婦問題に関する法律上のことについて弁護士が答える離婚問題に直面した時の法律の知識に関するQ&Aのページの記事を参考にして下さい。
調停で離婚回避するにはどうすればいい?
あなたとの話し合いが平行線で離婚協議ができない状態なら離婚調停をすることも考えているはずです。お互いの言い分が平行線になった場合、相手から離婚調停(夫婦関係調整調停)を申し立てられてしまい家庭裁判所から呼び出しの書類が郵送されて来るケースがあります。
2人の出会い・プロポーズ・婚約・入籍・同居・出産など夫婦としての歩みを年表に書き出してみて下さい。
自分の気持ちや考えを整理するために、夫婦としてのこれまでの出来事を文章にまとめることが役立ちます。
その時の出来事やお互いの会話の内容を紙に書き出すことで、自分自身でもきちんと記憶をまとめることができます。
相手との話し合いや離婚調停などで過去の出来事を指摘されてもいつのことかすぐに理解することができるようになるのです。
弁護士に相談をしてあなたに要求する離婚条件の詳細や慰謝料、子どもの親権のことなども調べているはずです。
(離婚を決意した夫・妻が弁護士さんに離婚交渉を依頼をするケースがあります。)
離婚裁判とは異なり調停では今すぐに離婚届への署名・捺印を迫られることはありません。離婚調停になったからと言って、必ず離婚に至るわけではありません。つまり調停では離婚させられることはありませんので慌てないようにして下さい。
実際に訴訟になり裁判に至るのは離婚に伴う大きな金額の慰謝料請求や財産分与が伴う熟年離婚のケースや子どもの養育費や親権・監護権のことで夫婦間の話し合い(協議)ではそれぞれの言い分が異なり平行線になってしまうなど、離婚調停が不成立になった後でも夫婦の話し合いでは折り合いがつけられない理由がある場合となっています。
調停で離婚を回避したいなら
もし離婚調停になった場合、離婚を回避したい理由について調停委員に伝えるようにして下さい。夫婦間の争いごとに調停委員が仲介し、双方の合意による解決を目指す場であるため、「夫・妻との婚姻関係を続けたいです。離婚したくないです」という意志をしっかりと伝えましょう。
2人で話すことを諦めて離婚調停を申し立てられた理由はあなたにどんなに話しても気持ちが伝わらないと思わせているからです。
調停を無意味にしないために夫・妻の悪口を言い続けたり、納得できない自分は悪くないとアピールしないように配慮が必要です。調停において、もっとも重要なことは調停委員の心象です。男性側・女性側に付く調停委員は中立の立場でどちらの味方でもありません。離婚せずに修復することを希望しているとはっきりと伝えるようにして下さい。
婚姻費用の取り決めの審判を経て、不成立になって終わるのが一般的な流れです。お子さんとの面会交流の調停は別途申立てることが必要です。
離婚調停が不成立になった段階で離婚裁判をする決意ができる人は少ない傾向があります。
強い離婚決意があっても裁判をしてまで離婚を望んでいる人は少ないのです。実際に裁判に至るケースは少ないのです。
裁判には証拠など書類の準備が大変なこと、特に相手方が専業主婦の場合は弁護士さんの費用でお金がかかってしまうこと、いつまで続くかわからない不安などがあり、実際に裁判を起こすことを悩んで調停が不成立になっても訴訟を検討していると言いながらしばらく何もせずに放置されてしまう人が多いのです。
裁判所に提出する書類の作成(法的知識に基づいた反論)が必要になります。関係修復を望んでいる場合でもあらかじめ法律の専門家である弁護士さんへの法律相談をしておく必要があります。
【記事監修】弁護士法人プラム綜合法律事務所・梅澤康二弁護士
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