「出て行け」という心理とは?モラハラ夫の本音を理解した対処法がわかる事例
心理学的には、「出て行け」という言葉は、相手からの拒絶や排除を示す言葉として解釈されます。
出て行けと言われた側は、ショックを受け、精神的な負担を感じることがあります。また、出て行けと言う側も、その言葉を発することで自分の感情を整理しようとしている可能性があります。このような言葉の背後には、様々な複雑な感情や心理が存在しているのです。
夫が「出て行け」という心理について
夫から出て行けと言われたら、まずは冷静になることが重要です。相手の言葉にショックを受けても、相手を攻撃することは避けたいものです。深呼吸をして冷静になり、相手の気持ちを尊重することが大切です。
そして、その後で相手と対話をすることで、なぜそのような言葉が出たのかを理解しようとすることが重要です。
このような対話を通じて、お互いの気持ちや考えを理解し合うことで、関係を修復する一歩となります。
「出て行け」の背景とは
「出て行け」という言葉が出る背景には、相手との関係における葛藤や溜まった不満、過去のトラウマなどが影響していることがあります。また、ストレスや怒りが爆発する瞬間で出て行けという言葉が口に出てしまうこともあります。
このような言葉には、相手とのコミュニケーションが途絶え、一方的な攻撃が生まれる危険性があるため、相手の本当の気持ちを知るためにも、冷静な対話が不可欠です。
出て行けという心理と理由がわからない場合
「出て行け」という人の心理は、その言葉を発した時点で相当な感情の高まりを抱えていることが考えられます。この言葉は、怒りや失望、絶望などの強い感情が背景にある場合が多く、その感情が抑えきれなくなった結果として発せられることが多いようです。
一方で、相手に対する無力感や絶望感から出て行けと言ってしまうこともあるかもしれません。このような言葉には、相手に自分の感情を理解してほしいという意図も含まれていることが少なくありません。
また、言葉の裏には不安や恐れも潜んでいるかもしれません。関係が破綻することを恐れて、「出て行け」という言葉を使うことで相手に一矢報いようとする場合もあるでしょう。いずれにせよ、「出て行け」という言葉には、複雑な心理が絡んでいることが多いと言えます。
支配欲が関係している
支配欲が関係している」「出て行け」という言葉には、支配欲が関係していることが考えられます。相手に対してコントロールを失ったことへの反応として、出て行けという言葉が使われることがあります。また、相手を傷つけたり、影響を与えたりすることによって、自分の支配や権力を取り戻そうとする心理が働いている可能性もあります。
このような行動は、相手を傷つけることで自分を守ろうとする一種の防衛メカニズムとも言えます。支配欲が関係している場合、その言葉の裏には、相手に対する怒りや不安だけでなく、自分自身の脆さや不安も存在している可能性があります。
しかし、支配欲が原因で出て行けという言葉が使われたとしても、それは決して相手の問題だけではありません。関係が修復されるためには、お互いにしっかりと向き合い、対話を通じて解決策を見つけることが大切です。
自己中心的な性格
自己中心的な性格を持つ人が「出て行け」と言う場合、その言葉には相手に対する支配やコントロールを求める意図が含まれていることがあります。自分の意志や感情を最優先にし、相手の感情や立場に配慮しない傾向があるため、相手に対して強い圧力をかけることを目的として「出て行け」という言葉を使うことがあります。
このような言葉は、相手を抑えつけたり、従わせたりしようとする意図があるため、相手にとっては精神的な負担やストレスとなることが考えられます。一方で、自己中心的な性格の人が「出て行け」と言うことによって、自分の意見や感情を相手に伝えようとしている側面もあるかもしれません。
しかし、そのやり方が相手を傷つけたり、関係を悪化させる可能性もあるため、自己中心的な性格の人の言動には注意が必要です。
愛情の確認を求めている
愛情の確認を求めている」 関係の中で「出て行け」という言葉が使われる際、相手は実際には愛情の確認を求めている場合があります。怒りや動揺の裏には、相手への愛情があることが考えられます。この言葉は、相手に自分の存在や愛情を感じてほしいという強い願望の表れと言えるでしょう。
それは、自分が相手にとって大切な存在であることを確かめたい、相手の気持ちを試したいといった、関係の安定や愛情の深化を望む意図が込められた行為と捉えることができます。
このような場合、相手の本当の気持ちを知りたいという願望が強く現れているのです。関係を深めるためにも、このような言葉の裏に潜む意図を理解することが重要です。
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横山美咲(よこやまみさき)
心理カウンセラー・日本心理学会認定・認定心理士
1991年東京都生まれ。血液型A型。金城学院大学・大学院(人間科学部心理学科)で心理学を履修。専門分野は行動心理学・社会心理学・人格心理学。
2016年より復縁専科で夫婦カウンセラーとして勤務。夫婦問題の解決や恋愛相談など男女の愛情についてのアドバイスを得意としています。
出て行けと言われたらどうすればいい?
夫から「出て行け」と言われると、その言葉は妻の気持ちや家庭内の奮起に大きな影響を与えます。まず、夫がそのような言葉を発する背景には、関係の悪化や溜まったストレスがあるかもしれません。
この言葉は相手に向けられたものですが、その家庭内の緊張や不安が、他の家族や子供たちにも影響を与えることがあります。パートナー同士の対立が激化し、家庭内の雰囲気が暗くなることも少なくありません。このような状況は、家族全体のメンタルヘルスに負の影響を与えかねません。
家族関係への影響
夫婦間で「出て行け」という言葉が飛び交う状況は、家族全体の関係に大きな影響を及ぼすことがあります。
まず、このような緊張した雰囲気は、子供たちにもストレスや不安を与えます。家庭内の安定感が損なわれ、子供たちの心の安定に影響を及ぼす可能性があります。
また、夫婦の関係が悪化すると、両親のネガティブな感情やコミュニケーションの鈍化が家族全体のコミュニケーションにも影響を与えます。家族が一体となって楽しい時間を過ごすことが難しくなるかもしれません。
このように、家族関係におけるパートナー間の対立は、家族全体の安定や幸福に大きな影響を与えることがあるため、穏やかな解決が求められます。
子供への影響
子供への影響は非常に重大です。親が「出て行け」という言葉を使うことで、子供は深刻なストレスや不安を感じる可能性があります。子供は親の言動に敏感であり、家庭内の緊張や対立は彼らに大きな影響を与えます。
この言葉が発せられる状況には、親同士の対立や関係の悪化が背景にあることが多く、そのような状況は子供たちに安全で支えられた環境を提供できなくなるおそれがあります。
また、このような言葉が日常的に耳にする環境下で育った子供は、将来的には自己価値感や人間関係において悩みや不安を抱えやすくなるかもしれません。そのため、親の間の関係が子供に与える影響を考える上で、「出て行け」という言葉の影響は重要な要素となります。
夫から出て行けと言われた後の対処法
対処法:心理戦を乗り越える「出て行け」という言葉に直面したとき、まず冷静になることが重要です。感情的にならずに、相手の言葉の背後にある真の意図を考えてみましょう。
次に、相手との対話を通じて、その意図や感情を理解しようと努めます。一時的な感情の爆発であることが多いため、相手の思いや状況を尊重し、冷静に対応することが重要です。そして、カウンセリングや心理カウンセラーのサポートを受けることで、感情を整理し、関係修復への一歩を踏み出すことができるでしょう。
冷静さを保つ方法
冷静さを保つ方法冷静さを保つためには、まず自分の感情を抑えることが重要です。相手の言葉に反応して怒りや悲しみに負けないように心がけましょう。
次に、深呼吸やリラックス法を用いて、自分自身を落ち着かせることが役立ちます。外部の刺激を遮断し、自分の心に集中することで、冷静さを保つことができます。また、相手の視点に立って物事を考えることも大切です。相手がなぜそのような言葉を選んだのかを理解しようとすることで、冷静な対応が可能になります。
夫から「出て行け」と言われた場合(法的解釈)
出て行けと言われた場合、まず冷静に対処することが重要です。このような言葉が問題になった際には、法的な知識やアドバイスを求めることが得策です。まずは、警察や弁護士に相談し、自分の権利や法的な立場を把握しましょう。
感情的な対応に走らず、的確なアクションを取ることで、問題を適切に解決することができます。
法的な助言を求める
法的な助言を求める「出て行け」という言葉が問題になった際には、
冷静な判断と行動が重要です。
自分の権利や法的な立場を把握するために、弁護士さんに相談しましょう。
感情的な対応ではなく、的確なアクションを取ることで、
問題を適切に解決できます。
家庭内の法的権利
家庭内の法的権利について理解することは、家族関係を円滑に保つために重要です。具体的には、住居権や財産権、扶養義務、親子関係、など、さまざまな権利が関係してきます。
たとえば、「出て行け」という言葉が同居するパートナーや家族から出された場合、その人の住居権に関わる可能性があります。一方で、相手が暴力的な行動を取っている場合は、自己の安全を確保するために即座に避難することも検討すべきです。
財産権についても、夫婦間や親子間での財産分与に関する法的権利が及びます。これらの権利について正確に理解し、トラブルが生じた際に的確に対処することは、法的な問題を避けるためにも重要です。
家族内の問題は感情的な側面だけでなく、法的な側面も含んでいます。適切な知識と情報を持ち、冷静に対応することが大切です。
「出て行け」と言われた経験者のアドバイス
「出て行け」と言われた経験者には、さまざまな感情が交錯しています。そのような経験をした人たちからのアドバイスを紹介します。
まず大切なことは、冷静さを保つことです。相手の言葉に一喜一憂するのはやめましょう。怒りや悲しみを感じるのは自然なことですが、その感情に囚われないように心がけましょう。
次に、相手の言葉だけではなく、その裏にある意図や背景を考えることも大切です。相手も何らかの葛藤やストレスを抱えている可能性があります。そのことを理解しようとする姿勢が、関係修復の第一歩となることもあります。
最後に、一人で悩まずに、信頼できる友人やカウンセラーに相談することをお勧めします。一人で抱え込むと、感情が爆発してしまうこともあります。自分を助けてくれる人たちに支えを受けながら、冷静に対処していきましょう。
実際の経験談と学び
私自身、パートナーから「出て行け」と言われたことがあります。その言葉に深く傷ついた時期もありましたが、冷静になることで、その言葉には彼の積もりある不安やストレスがあったことに気づきました。
この経験から学んだことは、相手の言葉だけにとらわれず、その背後にある感情や事情を考えることの大切さです。また、一人で悩まずに心を開くことで、支えを受けることができたことも大きな収穫でした。
経験者の中には、カウンセリングを受けることで心の整理がついたという声もあります。どんなに辛い経験でも、それを乗り越え成長するチャンスに変えることができるのです。
夫に出て行けと言われた後の離婚回避事例
話し合いで夫が離婚を焦っている。「お前は悪くない」と言うモラハラ夫の心理は?話し合いで譲らない決意がある、保身の強い夫の言葉とは?離婚を迫る夫の本心を知って離婚を避ける方法を事例で紹介しています。
メールでご相談を受ける
K子さんは12年前に夫のCさんと職場 で知り合われ、2年くらいの交際を経て成婚をされたそうである。成婚されすぐにご懐妊をされ現在、小学生のお子さんが2人いる。賃貸ではあるが戸建ての住まいで円満に暮らしていたつもりであったそうである。
ところが問題が起きる1年くらい前から家計のことやお子さんの進学、 将来の住居購入のための貯 蓄のためにK子さんが日中にパート勤務を開始されるようになってからご主人とのすれ違いや喧嘩が増えてしまわれたそうである。K子さんはパート勤務の後、 職場の仲間にお茶に誘われるなど人付き合いが増えてしまわれ、帰宅も遅くなるようになられ、家事も以前の専業主婦であった頃と比べて相当に疎かな状態で あったそうである。
いくらご主人から家事を指摘を言われてもK子さんは職場の仲間から言われていた考え方が理由でご主人の進言を聞き流してしまうことが増え、お互いに話しを 避けてしまうという状態が普通と感じるようになられたそうである。
そのような生活で1年くらいが経過した4月の中旬に5月の連休前に、ご主人から家族旅行の提案があり、その際に連休はパート勤務の都合や仲間との集まりを理由に自分は行けないから3人で行って下さいと冷たく返答をされてしまったそうであ る。
それまでは温厚に我慢をしてくれていたご主人がかなり激しく声を荒げて、いつも職場を優先する発言や態度の振る舞いについて批難する言葉を向けて来た そうである。K子さんからの言い返しが原因で激しい口論となり出て行けと罵倒をされてしまったそうである。K子さんは悔しさからパート仲間の女性(主婦 40代)にメールをされ、その女性の進言ですぐに家出をされ、その女性の住まいに身を寄せたそうである。しかし家出を進言した仲間は家族の都合でK子さん を何日も泊らせることができず、K子さんも意地があり帰宅したくない理由からその女性がパチンコで知り合われた独身の40代の男性を紹介され、その男性の アパートで何日か過ごすつもりで滞在を開始されたそうである。
そこからパート先に出勤をされるなど家出から1カ月近くが経過してしまわれたそうである。何 度かご主人から喧嘩のお詫びや謝罪、帰宅して欲しいとメールが来ていたが応答をせずに無視をしていたそうである。あまりに返答がないことに困られたご主人 が会社を休んでK子さんの勤務先に話し合いに来られたそうであるが、その際にご主人からは2人での話し合いを希望されたそうであるが家出を進言した女性が 話し合いに加わり、話し合いに介入されたことが原因で話しがこじれてしまい、その女性からご主人にK子さんが40代の男性と再婚を前提で暮らし始めている、慰謝料を2000万円用意しろのような酷い話しをされてしまったそうである。話し合いは決裂。
K子さんの浮気?滞在先の真相を知って失望したご主人 から離婚したいと言われてしまう状態に陥ってしまう。K子さんから弁明をしようとされたがその女性に遮られてしまい、ご主人から家の中のK子さんの衣類な どを実家に送る、子供には会わせないなどと激しい罵倒を受けてしまう。
話し合いの直後に、K子さんは何度か帰宅したいことをご主人にメール をするが浮気が許せない、 信用できないという突き放すような返答しか得られず、急にご主人から衣類などの荷物が送られて来た実家にこの別居問題が知られてしまい、親からの厳しい意 見などもありK子さんは仕方なくワンルームの安いアパートを借りて転居をされ一人暮らしを開始されたそうである。転居をされてからご主人に事情と住所を メールで伝え、離婚はしたくないことを伝えるが、ご主人から離婚届が郵送され、その後その書類に署名捺印をして送り返せという離婚を迫るメールが頻繁に来 るようになり、何度かメールでの話し合いをされたそうであるが、ご主人の言い分が変わらず決裂。
その後、メールも返答が得られない状態になられてから当方にメールにて相談。
夫の心理と難易度を分析提示
14項目のチェックシートと40項目のご主人の人格分析のシートにお 答えいただき、経緯からの ご主人の心理分析の結果、ご主人がK子さんの浮気問題、家出先のことで相当にショックを受けて許せない気持ちになられていること、パート勤務をされてから 自分勝手な行動が増えていた不満、元々K子さんの勝気な性格で気の強い面、自己中心的な思考であったり思いやりに欠ける面、家事を含めたルーズな生活習 慣、などパート勤務を始めて周囲との関わりの中で家庭での振る舞いが悪くなったことへの不満が大きいことを分析提示をする。
当方はきちんとした修復のために家出先での浮気?の疑いについてある程度K子さんに強く問い詰めをして真相を把握しようと努力はしたが、K子さんからはど ういう会話をしていたか忘れた、再婚の約束はしていない、覚えていない、寝泊りはさせてもらったが自分は朝が早く相手が就寝中に出勤することがほとんどで 相手の帰宅がいつも23時以降で自分は寝ていて覚えていない、生活時間帯が擦れ違い、料理などもしていない、間借りという感じだった、との自己申告が変わ らない。ただし、当方は過去19年の修復経験からK子さんが重大なことを伏せていることを察知し(職場の女性の言動とそれを聞いたご主人の反応から逆算) 大きな過ちを隠している前提での慎重な姿勢での対話指示をする方針としる。
ご主人からの離婚要求について、口論で譲歩せずにK子さんの1泊のつもりの家出から仲間の助長があり引くに引けなくなられての長期家出からの別居が離婚要 求の起因ではあるが、最初の話し合いに当事者ではない仲間を加えたことと、ご主人を失望させて悲しませてしまうような家出先の暴露などご主人に感じさせた 失望感の大きさが原因と指摘をする。
2人の共通知人が少なく、ご主人の失望の大きさとK子さんの良識に欠落した家出先の問題など両家の親を介入させられる状態ではなく、人の輪を 重んじる当方が多く活用する手法が初期の段階では誤解が大きく、すぐには使えない案件であった。
ご主人はお子さんにK子さんを会わせたくない、家出をして独身男性と 暮らすような妻との話し合 いはする必要がない、初対面の女性から良識に欠落した偉そうな意見を言われたことが悔しい、今の勤務先で就労している限り改心はしないという決め付けがあ ることを提示し、問題点の改善を自己改革として意識していただくよう指示し、勤務先を変えること、変えた勤務先で1カ月以上就労してからご主人に面会を求 めて謝罪を伝えていただくよう指示をする。
就労先を変える準備の期間となる。ここでこの期間で非の自覚をきちん としていただく。
これから謝罪や弁明、離婚撤回のお願いでご主人と向き合うに当たっての注意事項の提示と非の自覚の課題への取り組みときちんとした謝罪の伝達のための対話 マニュアルの作成に入る。このタイミングでK子さんに自分の親にはまだ動かないで欲しいことを伝えること、両親が不安にならないよう随時、経過は親に電話 か訪問で伝えるようにとの指示をする。
非の課題の回答を基にご主人への謝罪のために、きちんとした非の自覚、家事の放棄に近いルーズな振る舞いや感謝の気持ちの欠落の自覚と伝えたい謝罪につい ての課題に取り組んでいただく。
妻として、母親としての良識と愛情と責任感について、パート勤務を始めてから周囲に同調し、自分勝手な振る舞いが正しいと思い込んでしまった非について自 覚をしていただく。
家族としてご主人へお子さんへの謝罪やご主人との溝をどう弁明するか、ご主人との共有共通の価値観など謝罪伝達をする言葉について、ご自身の嫌悪・不審行 動が離婚問題の原因と自覚していただき、今後どうご主人と向かい合っていくべきかを考えていただく。
ご主人に対して、離婚したくない理由の説明、結婚した理由の説明。家出の滞在先の問題の経緯説明も含めた自覚した非の謝罪についての課題に取り組んでいた だく。しかしその取り組みの途中でK子さんの両親がK子さんに無断でご主人に謝罪訪問をされてしまい、お子さんが相当に不安な気持ちに陥られてしまうという事態が起きてしまう。
着手から2カ月が経過し、K子さんからご主人に会って話しがしないこ とをメールで伝えていただく。
その際に就労先を変えたこと、今は真面目な人の多い職場であることや課題で考えた謝罪などを話していただくが、その際にご主人から先日、両親が家に来 て話し合ったが子供は自分が引き取りこのまま離婚をしたいと話したということを言われてしまう。マニュアル厳守でその後もご主人に謝罪を伝えていただく が、ご主人からは、信用できない、子供の母親として失格だと思う。離婚したい決意は変わらない。との返答に至る。
再度1ヶ月は待つように指示する。最低限、ご主人やお子さんの健康 や近況を尋ねたり自身の健 全な近況を伝える連絡を入れるよう指示し、ご主人や家族に対して気持ちの放置と思われない連絡を継続するようアドバイスする。
この話し合いでのご主人の言い分からK子さんに課題として、ご主人や お子さん、ご主人の両親か らの視点で自身がどう見えるのか?妻として母親として嫁としての自分についての後悔と反省・非の自覚、について考えていただくよう指示をして、課題に取り 組んでいただく。
ご主人の失望した気持ち、パートでの就労以降の身勝手な行動に関しての反省についてきちんと自身の非を理解できるまで非の自覚課題を継続する。
非の自覚課題の回答のやり取りをしながら次回の話し合いでの論点を中心とした謝罪のマニュアルとご主人の両親に対する謝罪対話のマニュアルを作成する。
1ヵ月程度が経過したタイミングでご主人にメールを入れていただき、 了承を得てからご主人の実 家に電話を入れ義父母にきちんとアポを得て謝罪に伺って話し合っていただく。
マニュアルを基にして非について謝罪頂き、離婚したくない理由、身勝手な振る舞いの謝罪と理由説明、離婚の意思がないことを伝えていただく。義父母の理解 は得られるが、ご主人自身の落胆が大きく本人は離婚以外の結論が考えられないだろう、今度我々からも話しておく、との返答になる。
K子さんがこの冷却の期間でお子さんに会いたいという気持ちになられ、何度かご主人にメールをされる (当方の指示ではなくK子さんの無断行動でのメール送信)が、ご主人からは離婚が決まってからでなければ会わせたくない、子供のためにも引っ越しも考えて いるという返答に至られてしまう。
子供に会いたいと言われたことからご主人に警戒心が起きてしまい、また離婚要求のメールが激し く来る状態に陥られる。
一旦は会って話して子供の気持ちをわかってあげたいなら会うなという 言葉を承諾され聞き入れて から離婚の催促は落ち着いたが、その後で両家の親同士の話し合いがあり、ご主人からの離婚催促が激しくなる。メールがあるたびに、ご主人には離婚したくな い理由を明記した応答をしていただく。
ご主人から、「家出とか浮気のこと、喧嘩のことは聞きたくないからもう謝らなくていい、パートに出るようになってからの態度が本心なんだと思えている。何 度も謝られても決心は変わらない。もう決めたことだから遅い」などの離婚し考えていないとの返答内容に至る。
近況伝達は続けるがご主人の気持ちを考えて1カ月の冷却を指示する。
お子さんの誕生日もクリスマスや年始もお子さんへの直接の連絡やご主人に記念日を意識したメールをしないよう指示をする。
お子さんの誕生日まで数日と迫ったタイミングでご主人に会って話したいことを伝え、マニュアルに沿って誕生日を私が祝福できる資格がないことはわかっ ているという話しと離婚の決断までせめてあと6ヶ月の猶予が欲しい提案をされる。
ご主人からは猶予は考えられない、離婚に合意して離婚届への署名・捺印を強い口調で迫られてしまう。この場合、記載しない理由を長く話すよりも記載できな い家族愛の気持ちを素直に話すほうが応じてもらえないことをわかっていて何度も要求をしているご主人の気持ちが楽になるケースが多い。
平行線の場合は相手の言い分を良く聞いて、言い返しや自分の発言は相手の発言を言い終わるまで聞くことなどセオリーがある。
(修復に向けた話し合いのセオリーは着手後に提示)
関係修復に向けた行動を開始
年末年始を考慮し3ヶ月の冷却期間を置く。ただしご主人へのメールと 義父母への電話など定期的 な連絡は当方が文案を事前にチェックし、伝達を継続いただくよう指示をする。
年始にメールにて話し合いを求めご主人と会って話せるが、今後の話し 合いでも離婚同意の返事を してくれないなら会いたくない、などを理由に断られてしまう。この話し合いで相当にご主人が落ち着いている様子で、子供はやはり寂しい様子だ、子供には母 さんは仕事のことで家を空けているという言い方をしているなどかなり詳しい近況や実情を聞くことができた。
離婚要求の決断理由として喧嘩や家出だけなら子供の面倒をみるなどもこともあり許していたが、帰って来いと言うメールに返事をしない態度とか、帰って欲し くて話し合いに勤務先まで行ったのに知らない女性が話しに入って来たり、急に高額な慰謝料と言われても常識じゃないだろうと呆れた、そこまでは許せても知 らない男性と暮らしているということを突然に話し合いで知って失望をした。どういう理由かは聞きたくないが浮気は絶対に許せないし消せないと思った。子供 の花親としてきちんと責任を感じているのなら離婚に応じてもらいたい、と言われてしまう。
話し合いでの詳細をお聞きし、次の話し合いまで2ヶ月の冷却期間を置 く。
この期間で非の自覚課題を再度、行っていただく。ご主人の言い分から家出先、浮気問題の真相をきちんと話していただき対話マニュアルを再度訂正する。義父 母の仲裁前提で家族に対する良識の謝罪について改心を伝えるマニュアルを作成する。
冷却期間が経過してから話し合いの仲裁を頼もうとした義父母からK子さん に連絡があり、ご主人がこ の何日か体調を崩して会社を休んでいる。どうやらインフルエンザのようだとのこと。義父母の了承を得て、家出以来10カ月ぶりに看病ということで帰宅をし ていただく。
お子さんの食事の支度などの家事も含め1泊していただき看病や家事をしていただく。特にその際にご 主人からの拒否はなかったが、お子さんが相当に両親の問題を察して心にダメージを受けている様子であった。それから数日後、回復したご主人と話し合いをし ていただく。子供は我々が離婚するということはわかっているようだ、可哀想だとは思うが、許せない、申し訳ないという言い方をされてしまう。
その先の謝罪をしていただくがご主人が聞き入れる様子がない。
義父母を交えて話し合おうとしたがご主人が今は決められないとの返答に至られ話し合いを拒んでしまう。
ご主人の気持ちが揺れ始めたのである。(逆の場合、 ご主人が家を出ての離婚要求の場合でも半日でもご主人が帰宅し家で日常生活を数時間でも帯同されると揺れが起きるケースが多いです)その後、週末にK子さ んが家事や話し合いのために帰宅する状態となり2カ月程度が経過する。
ご主人の様子の変化から義父母は交えない方針とする。2か月が経過し たタイミングで離婚したく ない、家に戻りたいという話しをしていただくが、浮気が許せないという理由で拒まれてしまう。その話し合いから1カ月が経過した12年の5月に再度、きち んと話したいことを伝え、話し合いが実現する。
この話し合いで、ご主人が離婚は今すぐでなくてもいい、しばらくは考えたいという結論に至る。家に来るのは構わないが一緒にまた暮らせる気持ちでもない。 せっかくワンルームを借りているのだから仕事の日はアパートで暮らして欲しいと言われてしまう。(疑心が強いことが理由)しかし離婚について保留を言って もらえた。
週末に帰宅する 姿勢で1カ月が経過した6月の下旬にご主人から話しがあり、来月の月末を目処に アパートを解約して子供のために帰って来て欲しいと言っていただけ、7月上旬に義父母を交えた話し合いがあり、7月の中旬にK子さんの引っ越しをされ、完了する。