夫婦の修復事例

依頼者
C枝さん(32歳)
お相手
Tさん (37歳)
子供
子供なし
結婚生活
結婚1年目、同居4か月
相談内容
夫が浮気をしているが離婚したくない
復縁難易度
難易度: F(相談時は相手の夫の浮気が原因による悪化状態)
修復期間
修復までの期間:1年3ヶ月

浮気相手と別れさせる方法とは?夫に不倫をやめさせた対処法がわかる体験談


C枝さんは夫のTさんの熱心なアプローチで半年程度の交際をされ同居、入籍をされたそうである。しかし入籍から僅か3か月が経過した頃からご主人が帰宅されなくなり、そのまま別居の状態に陥られたそうである。

電話を入れても留守電に切り替わり応答がなく、LINEも既読表示でも応答が得られない状態で1か月 が経過してしまい家賃や生活費などのことがありご主人の職場に電話を入れてしまわれ、その通話から会って話せたそうであるが、性格が合わない、C枝さんに 常識がないなどを理由に別居のまま籍を抜きたい、住居も翌月で解約をするという一方的な要求をされてしまう。実家が遠く、転居の費用もないためそのこ とを理由に居住は続けたいとお願いをされるが拒まれてしまう。

C枝さんはこの結婚をきっかけにすぐに子供が欲しいという彼の意向で正社員で 就労していた会社を辞め、派遣の仕事に転職をされ収入がかなりダウンしてしまわれたそうである。

居住を続けて待ちたいことなどを話すが籍を抜く以外は考え ていないと突き放され離婚調停や裁判になってでも離婚はできると言われてしまう。転居に応じる承諾をされてしまったが何度も覆すお願いをされ平行線状態に陥る。

転居の費用を負担してほしいとお願いをされてしまい、「解約をしてからどこで暮らそうと君の自由でしょ」と突き放されてしまう。急に別居をされて籍を抜くしかないと言われ驚いた、という話からTさんの不貞を疑う発言をされてしまい、そういう疑う性格がどうしても合わないと激昂させてしまう。

それ以降、話し合えないままのなってしまわれ、住居を解約を迫られ、連絡も滞っていたご主人からすぐの転居や離婚届にサイン、署名捺印を迫るメールが頻繁に来るようになり、ご主人が住まいまで来てくれて何度か話し合いをされたそうである。

話し合いは平行線のままになられている。夫が不倫をしている不安があり当方に主人が浮気をしているとの内容でメール相談 をいただく。

夫が不倫をしている場合の浮気夫の対応マニュアルを提示する。

14項目の夫が浮気をしている問題についての起因を分析するチェックシートと40項目のご主人の人格分析の設問にお答えいただき、経緯の分析 の結果、ご主人が不貞を伏せており、その不倫を伏せたまま籍を抜くことを成立させたい考えであること、このまま二人で話し合っても平行線のままになるとの分析の提示に至る。

お2人の共通知人が少なく、両家の親とも面識 が浅い。C枝さんの両親と彼も2回しか会ったことがないとのこと。夫婦の修復において人の輪を重んじる当方のセオリーが使えない案件となる。転居 先の特定のために住民票を取得していただくが住民票は動かされておらず、以前の住居宛の郵便物はどこかに転送をされている様子である。当方の不倫問題解決の取り組みのセオリーで用意をしてあるメール例文を送信していただく。

そのメール(実際はLINE)のやり取りの経過と言い分などからC枝さんとの結婚生活開始直後から言えない不安、不満があり特定の不貞相手との交際を開始されたか、婚約時期より前から夫が不倫相手との交際を伏せてC枝さんと結婚をされたとの心理分析を提示する。

住居のことについての話し合いに備えてのマニュアルを作成しC枝さんの希望もお聞きしながら調整を行い、対話に備えていただく。このようなケースではお子さんがいない限りは解約・転居に応じていただく方が期間も長期化(1年以上)が見込まれることから解約に応じる方向で指示をさせていただく。

(確かに女性の心理としては今までの住居を維持し彼の帰宅を待ちたい、解約に応じたら無視をされそうで不安という方が多いが、実際に不仲不和を起こした住居へ戻る可能性は持ち家や分譲マンションではない限り賃貸の場合は極めて低く、無駄に消耗戦になり、意地になっている相手→思いやりがなく聞き入れない性格と思わせる=苦手=嫌い=敵というイメージを強く与えるため浮気が原因の別居のケースでは賃貸の住居の別居後の維持の引き留め交渉が修復にはマイナスである。賃貸の場合は解約に応じて仲直り後に再度賃貸を借りるという方法が最良の選択です)

夫が不倫を伏せたままの別居問題で一番最初に行うべき住居契約の継続の意思確認についての話 し合いを打診していただき、翌週の日曜の午後にお二人での話し合いがファミレスで実現する。

ご主人の言い分が変わり、一緒に暮らしてみたが仕事中に何度も帰宅時間を尋ねたり、夕飯の献立についてなどのメールが煩わしく、安心して仕事に集中できなくなった。気楽な家庭にしたいなどの希望を受け入れてくれる様子もなかったから一緒に暮らせないと実感した。

住んでいない住居について高額な家賃の負担が苦痛でお互いの将来を考えて翌月には解約をさせてほしいと懇願をされてしまう。転居の費用をご主人に負担していただくこと、住居の名義をご主人にしていただくことを条件に応じるとの返答をしていただくが、転居の費用は出さない、名義も知らないと拒まれてしまう。

話し合いの結果、転居費用の半分を出してもらい名義はC枝さんということになる。離婚の話し合いについて お互いに無視をしないという約束をしていただく。翌月に今の住居を解約することが決まる。引っ越しでの家具家電のこともあり何度か彼が住まいに寄ってくれ るようになる。


その際も注意事項のマニュアル厳守で引き留めの話を控え、引っ越し打ち合わせ中心に接していただく。転居後、費用のお礼伝達、転居先の住所 を知らせるなどのやり取りの後、1か月の冷却期間を空けていただく。しかし不倫相手からご主人が相当に催促をされたようで、1か月が経過しないタイミングで離婚届に署名捺印して欲しいとの電話が来る。

夫が浮気をしている場合の復縁のセオリーを順守で対応を指示する。

C枝さんのアパートに来てくれて、会って話し合われるが離婚の期日を決めて欲しいと強く言われてしまい、返答を渋っていたら、「ここで約束をしないなら二度と返事をしない、このまま2年くらい無視をしていれば破綻が認められるんだぞ」 と強気の交渉をされてしまい、今後メール、電話を無視するという宣言をされてしまう。

この訪問に備えて事前に料理を用意して食べていただく。

会話詳細をレポート提出していただき、ご主人が不倫相手と同居状態であること、夫が浮気相手から入籍を急かされていること、不倫相手が相当に気が強く激しいプレッシャーを与えていることが推測できる状態であった。携帯を浮気相手が監視していることを推測し、夫が不倫をしている場合の対処法としてわざと話し合いの日の深夜(夫の就寝時間より1時間後)に話し合いのお礼と会えて優しく話してもらえて嬉しかったこと、また会いたいこと、料理を美味しいと褒めて貰えて 嬉しかった、今度は○を作ってあげるねなどの料理に関する文章をLINEではなく携帯宛のアドレスメールで送信していただく。

翌朝、彼から激しい抗議の メールがあり、応じるという内容以外はもう連絡しないで欲しい、電話は番号もアドレスも変えるという宣言であった。

それに対して、メールの文章に何か 問題がありましたか?と返すとお前と別れたいだけだ、という返答となる。会って話しましょうと返すが返答がない。2日待って返答が来ないためメールを入れ ていただくが送信エラーになり、電話も通じない(着信拒否)状態であった。そのまま再度1か月の冷却期間を指示する。

夫が不倫を続けたい考えで あることを前提に別れたくない理由説明について課題として作文をしていただく。

冷却の指示から1週間も経過しないタイミングで彼から電話があり、今月中に書類を書いて欲しい、書かないならこっちで書いて勝手に出す、という夫が不倫を正当化したい状態特有の強引な話であった。課題での内容を伝えていただくが「もう会いたくな い、話にならない、こっちは別れて自由になることしか考えていない、無理だから無理」と突き放されてしまう。

その日の夜間にC枝さんの実家の親から電話 があり、彼の母親(義母)から実家に電話があり、C枝さんが住まいを出たのに離婚の書類について拒否をしているようで困っている、説得してほしいという言 い方をされてしまわれたそうである。

義母は正しい経緯を知らない、当然彼の不倫のことも知らない状態で介入をして来たのである。二人の問題ですから二人で解決させて下さい。と介入を待っていただくよう返答をしていただく。

ここで今後、籍を抜くことの撤回のお願いで夫の不倫問題と直面しながらご主人と向き合うに当たっての注意事項の提示と夫が不倫を隠そうとするご主人のずるさと冷静に向き合い、双方の非の問題、C枝さん自身の自覚の課題から別れに承諾をしない言葉の浮気が原因の別居後の復縁対話のマニュアルの作成に入る。

非の課題の回答を基にまずは[ご主人へのご主人の言い分に沿った謝罪についての課題に取り組んでいただく。

催促を引き留める言葉についてご自身が彼に与えた嫌悪感など嫌な面を見せたことについて、不倫問題の原因と向かい合って考えていただく。ご主人に対して、浮気は責めない、別れたくない理由の説明、結婚した理由の説明。

自覚した非の謝罪についての課題に取り組んでいただく。(当方は不倫相手と彼の不仲が起きる可能性も含めた慎重な指示を継続する) LINEで話し合いのために会いたいという連絡を入れていただき、 会って話していただくが、夫の言い分は弁護士に相談をしている、入ってもらうつもりであるとの返答であった。

3ヶ月の冷却の期間を指示する。最低限、LINEでご主人の健康多忙の心配など近況を尋ねたり浮気には触れず、自身の近況を伝える連絡を入れるよう指示し、問題の話し合いが放置にならないよう伝達継続をアドバイスする。(相手と向き合う、話す意欲をきちんと示さなければ離婚したいの 一点張りの相手の心は絶対に動きません。

無視をされても責めてはいけません。) 不倫自白マニュアルを作成し、何度かC枝さんと打ち合わせを行い、マニュアルを上手に話せる準備をしていただく。しかし3か月の予定の冷却であったが1か月が経過しないタイミングでご主人から電話があり、会って話し合いができる。その際に一切相手の発言を遮らずに聞くという聞き上手の姿勢で向き合っていただく。
以前と言い分が異なっ た点について優しく尋ねるように問い掛けていただく。

指摘に対して冷静であったが急ぐ理由を問われて、嫌なことは嫌だ、自由になりたいなど離婚を急ぐ理由 弁明で追い詰められたと感じて彼は逆に動揺し、激昂し始める。親も応援してくれているから待てるし、許せるからと寛容な言葉を向けた際に、ついに「探偵で も雇ったのか?」「お前、不倫を疑っているんだな」「別居をしてからだから不倫もない、問題は不貞ではない、その後の人生を踏み出すために再婚を考えただ けだ」などの感情的な言葉から浮気をしていることを白状するに至る。その際に「疑ってないよ、気持ちの整理を待ちたいっていいたかっただけなのに」という言い方をしていただき、返答を待つということになる。

話し合いでの言い分からC枝さんに課題として、僅か3か月で 性格が合わないと言われてしまった非、相手の視点から見た妻としての自分、反省・非の自覚、思いやり、結婚前にお互いが相手に求めていた愛情についてと実際の同居期間でC枝さんの自己中心的な振る舞いが原因で期待に応えられなかったことを理由から考えながら反省をしていただく。

作文の回答から同居時は常に無意識で主導権を持とうと威圧していたことが浮気問題とは別で気持ちを冷めさせて投げやりにさせてしまった原因と指摘をする。次の話し合いが再度実現した場合に伝える謝罪と理由説明による意思の伝達、この先で修復できた場合に、できる約束・誓いなど(安心の伝達)を考えていただく。


愛情伝達、家庭での居心地について誓えること、安心させられること、愛情についての課題をレポートにまとめていただく。夫が不倫をしていた起因、真相は彼から発言があるまでは触れない前提で、ご主人の 気持ちをきちんと理解できるまで非の自覚課題を継続する。

自覚課題の回答のやり取りをしながら次回の話し合いでの論点を中心とした謝罪のマニュアルを作成する。課題が完了した週末にご主人にLINEで連絡を入れていただき、アポ を得て話し合っていただく。

課題を基にして非について謝罪頂き、別れたくない理由、身勝手な振る舞いの謝罪と理由説明、離婚の意思がないことを伝えていただく。

しかしご主人は浮気相手から結婚を迫られている、愛想を尽かされそうで怖い、最近は口論になることが多い、浮気のことと関係なくC枝さんとは籍を抜く以外の結論が考えられないとの返答に終る。話し合いの後、LINEで何通かのやり取りがある。ご主人に別れたくない理由を伝える、ご主人からの返答は、「一緒に暮していて結婚した実感がなかった。すぐに浮気相手と会うようになりそっちが居心地が良くなった」などのC枝さんと籍を抜くしか今も考えられないとの返答内容に至る。

1か月の冷却期間を置く。1か月が経過しLINEで話し合いたいことを伝えるが返答が得られない。既読であるが返答が10日得られないため、職場に電話を入れていただく。「今度電話します」と切られてしまう。数日が経過してからご主人から夜間に電話があり、いつまでも入籍できないことに呆れられて口論になり不倫相手が住まいを出てしまった、だから離婚は急がなくてもいいかなという感じだ、と言われてしまう。

その通話の際に会って話したいことを伝え、マニュアルに沿って決断まで6ヶ月の猶予が欲しい提案をするが、会いたいとは思えない、なんか全部否定され奪われるを気分だ、離婚に合意してもらえなくてもいいかなと言われてしまう。その翌週に面会が実現する。相当に雑談から深い話に波及をする。(言えずにいた不満を声にしてもらうことは、警戒心がかなり緩和している、言うことによりご主人が楽になる話し合いとなり好転への兆しが見える兆候の場合も多い。)しかしいつか籍を抜ければ、一緒には暮らしたくない、戻れな い、無理でしょう、という悲観的な言葉を多く聞くことになる。

会話のレポートを提出していただき彼が言えずにいる不満や合意以外の結論を考えていない理由を問う設問などを考えていく。1か月程度が経過してから再度、きちんと話したいことを伝え、話し合 いが実現する。

この話し合いで、ご主人が前は浮気相手から籍を抜くことを急かされ頑張っていたが、など浮気の全容を聞かされる。対話マニュアルに従って話しをしていただき別れたくない理由説明や修復と改心の意思があることなどを明朗に理由説明から伝達していただく。ご主人を批難したり、嫉妬する発言は控え、話を聞いて理由や気持ちを理解する姿勢を示し、責めたり言い返したり否定をせず、話しを聞いていただく。

数か月、LINEでのやり取りと面会を重ねていただく。夫から 一緒には暮らすかわからないが前に付き合っていた時のようになれると言ってもらえ、週末などを一緒に過ごされるようになる。

離婚危機を回避できる。お互いの心の温度差について話し合う方法で撤回を言ってもらえ関係修復をする。二人とも賃貸を引き払い、一緒に住まいを借りて同居を再開される。

8月の中旬に二人で両家の実家に謝罪の挨拶に行っていただき、離婚回避の取り組みが完了する。