夫婦関係の修復事例

依頼者
T子さん29歳(女性・専業主婦)
お相手
夫Fさん(37歳)
結婚生活
結婚2ヶ月目
相談内容
新婚不倫をやめさせたい
復縁難易度
難易度: G(話し合いが困難)
修復期間
1年7ヶ月

新婚の夫の浮気が発覚したら?不倫をやめさせた事例

浮気を隠していた新婚の夫と仲直りして離婚したくない願いを伝えて話し合いを維持する。
やり直したい気持ち、夫婦の離婚したくない願いを叶えます。
夫の浮気を解決して復縁する、話し合いで誠実で冷静な行動で継続的に安心を伝え離婚回避を実現してい ます。
離婚問題には気まずくて言えないことよりも自 身が不利になることを恐れて言わないケースが急増しています。
離婚したくない理由が言えますか?有利な別居、有利な離婚を画策する相手と向き合うために正直であることが重要になります。

新婚の夫の浮気で離婚の危機

新婚時期に夫の浮気が発覚した。別居、盛大な挙式、職場の上司同僚や親族から祝福してもらえたばかり。

このまま新婚離婚したくない、というご相談をお聞きした際に、話し合い方をアドバイスのための14問の設問をお尋ねしております。
お互いの性格の不一致、ご主人が浮気を隠している、嫁姑問題など起因は様々です。
浮気を悔しさから追及してしまわれると悪化してしまいます。浮気をした夫に言ってはいけない禁句がいくつかあります。
話し合いを継続するためのアドバイス、同居再開や家庭内別居の場合は均衡を維持するためのアドバイ ス、
取り返しのつかない約束(離婚合意)をしてしまう前に素直に正直に向き合い、和解について話し合う必要があります。


T子さんは高学歴だそうである。結婚までは一流の企業 に秘書として勤務をされていたそうである。結婚をきっかけに離職され専 業主婦になられたそうである。きちんとした結婚情報サービス(会員制のお見合い斡旋)の会社を通じて、建築デザインの会社を経営されている夫のFさんと知 り合われ、7ヶ月程度の交際を経て、ご結婚に至られたそうである。結婚式は3ヵ月後に控えていたそうであるが、どうやらご主人がキャンセルをした様子との こと。1ヶ月前から別居状態に陥られ、家賃・生活費も貰えておらず今はT子さんがマンションで1人で暮されている状態であるとのこと。

入籍・同居の際にかなり高級な賃貸のマンションに入居されたそう である。一緒に暮し始めてわず か1ヶ月(着手当時)で、ご主人の不審な深夜帰宅や連泊での外泊、明け方に帰宅され夕方まで出社せず自宅で寝ている、在宅時も無言でSEXレス状態。生活 費をきちんと渡してくれない、経営されている会社の実情を尋ねても入籍前の段階からきちんと話してもらえず誤魔化すなどの点を指摘したところ、突然にご主 人から信用できないから今すぐに離婚して欲しいと言われ、一方的に外泊が続いたまま家出をされ行き先が不明とのことである。携帯にも出ないことが多く、当 月以降の月々の家賃の支払い・生活費のことで話し合いもできない状態で別居状態となり1ヶ月が経過したそうである。

今はご主人への行き先を尋ねるメールにも離婚して欲しい以外の返 答がなく、電話に出ても攻撃的 な言葉しか聞けない状態となる。義母(ご主人の母親)との面識も浅く、義父との面識もない状態。義母に相談をしても他人事のような様子で、しばらく何も言 わずにそっとしておいてあげて欲しいとしか言ってくれない。義母からマンションに残ったご主人の荷物のことでご主人の要望で一旦実家に送り、完全な別居状 態となられている。

当方にメール相談。面談にて経緯、ご事情をお聞きする。14項目 の経緯チェックシートによる判 定と40項目の人格分析のシートにお答えいただき分析を提示する。ご主人の言動などからご主人のこの結婚に対しての期待の大きさと実際のT子さんの言動の 差から結婚生活への自信の弱さと伏せたいことがありその疚しさからの逃避の心理が強いことを分析し、経営されている会社のことで何かを伏せている、浮気の 可能性も高いことを推測し提示する。

当方のアドバイスで、分析を基に義父母(ご主人の両親)への経緯 報告と介入のお願いと謝罪をし ていただき主人の言い分を聞いていただいたが、ご主人はT子さんと話すなど向き合う意欲が持てず離婚以外の結論は考えていないとの返答に至る。その内容を 分析の結果、ご主人がT子さんとの生活で、この先も仲良く暮せる自信がないことはわかったが、その理由について、1:住まいの家賃、生活費を払い続けるこ とが苦しい。(そもそものお見合い登録の際に年収を大きく偽ったため)2:住まいなど重大なことを決める決定権についてT子さんが主導権を持ちたがる傾向 があり、その際のT子さんの発言に威圧的な部分があることを怖いと感じている。3:同居・結婚をしてからのT子さんの振る舞い(自宅に友人を招き、セレブ 気分な振る舞いをする)ことへの不満。4:Fさんの会社のことを知りたがる詮索。5:T子さんの恩着せ発言の多さ。などのことがあり、特に、不満について T子さんに反論し、言い合いをしても敵わないなどの落胆の気持ちに陥られ、発言を控えて我慢していたことどから外泊に逃げる傾向にあり、以前からお付き合 いのあった女性と交遊するようになり、その浮気が原因で話し合いを避けるようになったと推測をする。その女性の影響とは関係なく、会社の実情のことを知ら れる前に責任から逃れたい気持ちから離婚を声にしたり、強引な別居を選択されたと推測できる状態。T子さんへの愛情は残ってはいるが、伏せていることを知 られたら嫌われるだけではなくお金を要求(騙して結婚をした慰謝料の請求と呆れての離婚要求)される恐怖から同居継続の意欲を放棄された状態に陥られたと 判断。プロフィールの記載内容のことで責められたり追求されると苦しいという理由でT子さんと話し合いたくない気持ちが強く、先々について離婚しか考えて いないとの推測を提示する。

義父母に継続的な介入をお願いする説得していただくが、本人に任 せたいという理由で介入を断ら れてしまう。賃貸契約の名義を変えて欲しいとの要求をされてしまう。そのこともありご主人に直接、何度か電話で話し合いを求めるがご主人からの回答はたと え裁判になってでも離婚したい気持ちしかないとのことであった。T子さんには話し合い実現までマンションに継続して居住いただくよう指示する。

住居の名義のことで会って話す機会を得て、その際に離婚留意と過 剰な暮らしレベルの要求を詫び る話をするが、ご主人からのきちんとした説明が得られない状態。

ご主人の心理分析から今はご主人にT子さんの素が強欲でプライド が高いというイメージや自宅に 招いていた友人のように気が強く、身勝手という印象があり、対話への苦手意識があり、会社の実情のことなど伏せていることに触れたくない自己保身の心の動 きがあると判断する。

分析を基に想い入れ(結婚した理由説明)の課題、留意、謝罪の課 題に取り組んでいただく。現状 ではご主人との間に生活レベルの価値観のことなど心の温度差が激しく、対話が悪化を招くことを自覚いただいた上で共有共通の価値観など引き止める言葉につ いてご自身が与えた重荷感・嫌悪感(自宅に招いていた友人の身なり、素行、発言)など離婚問題の原因と向かい合って考えていただく。特に同居直後から友人 との外出でかなりの買い物をされていたこと、好む服装の高額さなど価値観について考えていただく。T子さんに課題として、相手の視点から見た妻としての自 分、反省・非の自覚、思いやり、結婚前にお互いが相手に求めていた理想・愛情についてと実際の同居期間で期待に応えられなかったことを中心に反省をしてい ただく。

課題回答を基に、ここで向き合うに際しての禁句などの注意事項の 提示と非の自覚の課題からの対 話謝罪・提案の言葉を含んだ対話マニュアルの作成に入る。この期間、義母への定期的な連絡や様子を尋ねることを怠らないよう指示する。(義母から悪者扱い されないよう発言など細かな内容を指示する)今後、ご主人と話し合いや会話できた場合に伝えるべき謝罪とプロフィールのことで責めたり悪者扱いをしないと いう安心の伝達、この先で修復できた場合に、できる約束、誓いたいことなどを考えていただく。愛情伝達、住まいでのご主人の居心地について課題の形式でレ ポートにまとめていただく。課題の回答のやり取りをしながら謝罪のマニュアルを作成する。

ご主人に話し合いを求める電話を入れるが、今は会いたくないとの 回答に至り、連絡を待つことと なる。(その間、月に2回の近況伝達を指示し、連絡を待つことになる。)5ヶ月が経過したがご主人から会って話すことについて返答が得られないままであっ たため、T子さんにパートでも構わないので就労するように指示をする。それまでの家賃はT子さんの貯金や実家からの支援で維持をされていたが、ご主人の同 居再開の目処が見えないため、当方の指示で普通の賃貸マンションに転居されることとなる。

就労は住居近くのファミレスでのウエイトレスをされることとな り、そのこともご主人に伝えてい ただくが、特に返答は得られない。

義母に連絡した際に、ご主人の言い分からまだ話し合える状態では ないことを義母から聞かされ る。義母の意向に従うよう指示をする。ご主人の性格分析からこれ以上の義母の介入はさらに悪化する心配が強いことを提示し、義母にはしばらく静観して欲し いことをお願いしていただく。

それから3ヵ月程度、近況をメールでやり取りする状態が続き、よ うやく義母には知らせない約束 でご主人と2人での話し合いが実現するが、ご主人からは離婚に応じて欲しい、騙していた、次の人生を考えて欲しい、ふさわしい男性を探して欲しい、結婚し たことが間違えだった、という発言が出てしまい、結論は保留となる。話し合い内容を分析し、ご主人に次の話し合いで問い掛けるべき言葉を話し合いのマニュ アルとして作成をする。数週間で次の話し合いが実現するが、その話し合いで実際、Fさんは独立して間もない建築デザイナーで小さな工務店などの下請けのお 仕事が中心であり、年収もプロフィールに記載していた金額の5分の1以下であること、今後も年収は大きく増える目処はないこと、別居の行き先が、女性の部 屋であること、結婚前から交際していた風俗店で知り合った若い女性と暮していることを謝りながら話してくれた。義母にはそういうことを知られたくないとのお願 いもされてしまう。

話し合いの内容を分析し、今後、どうしたいのかを考えていただ く。

T子さんから暮らしの水準は低くてもFさんとやり直したいとの結論をいただき、離婚留意の課題に取り組んでいただくことになる。

話し合いから2ヶ月が経過してからメールでご主人にやり直したい ことを伝え、話し合いをしたい ことを伝えるが離婚して終わりにして下さい。もう話は聞きたくないし会いたくない、という返事に至る。Fさんが義母にも事実を伝えたようで、義母からT子 さんに電話があり、会って話されたが、Fさんが最初から騙していたことについての謝罪と離婚しかないと思うという意見、今はそっとしてあげて欲しいという お願いの内容で電話が来てしまう。義母の意向に従い、義母に再度、説得をお願いする。数日で義母から連絡があり、本人がもうどうしてもやり直したくないと 言って聞かない、しばらくは何も言えそうにない、というお願いに至る。

義母との対話から3ヶ月が経過する。最初の1ヶ月、ご主人への メールは継続し、義母とのやり取 りを控えるよう指示し、2ヶ月目から義母にも2週間に1回程度の電話を入れていただき、近況を伝え義母への定期的な連絡は継続していただく。3ヶ月目、義 母抜きで2人での話し合いが実現する。2人での話し合いでは最初の30分は先にご主人に発言をされる方法(聞き上手の姿勢=後攻型の話し合い)で話し合っ ていただくよう指示をしていたが、ご主人が沈黙する場面が多かった為、警戒を緩和する意味で、T子さんから先に提案や謝罪を向ける方法での話し合い(安心 の伝達型)を行っていただく。離婚しなければいけないのようなご主人の言い方について、落ち着いて理由を尋ねて、冷静に切り返し同じ問い掛けを納得できる まで繰り返す向き合い方をしていただく。結果、ご主人から嘘まで書いて有利な結婚をしようとしたことが悪かったと泣きながら本心を声にされてしまう。備え ていた対話マニュアルに従い、そのことについて気持ちを察していることを伝え、収入のことは許せるから少し時間を置いて考えましょうね、という提案を投げかけ、話し合いの結論を保留する。それまではプロフィールに事実を記載してお見合い相手を探していたが年収の低い自営業ではなかなか良い相手が現れず、違 う会に入会する際に年収などを都合よく書いたことを謝られてしまう。同居後、家賃のために深夜に警備などのバイトをしていたため外泊になっていた。飲酒し た翌日の平日の昼間に在宅したのは仕事が少なく、仕事がない日だったこと、苦しい日々に疲れ、以前に交際していた風俗店の女性の部屋に逃げていた。という ことを謝られてしまう。式のキャンセルも、ご主人自身、呼べる取引先も友人も少なく、T子さんのように大勢を呼ぶ規模の披露宴実現が苦しく式事態をキャン セルする方法を考えていた時に連夜のバイトでの外出を責められたことをきっかけに家に帰らない方法を選んでしまったと謝られてしまう。

話し合いの結果を義母に電話で伝えていただき、しばらくの静観を することになる。義母の言葉も 活かしながらご主人に対して課題にて取り組んだ、思い入れ=離婚したくない理由についての伝達を開始する。強引な別居や浮気を責めない意味で伝える言葉の 確認添削を繰り返す。この話し合い以降、随時、近況をご主人にメール伝達していただくこととなる。ご主人から短文であるが非をきちんとわかっている内容の 返答を得られる状態になる。

T子さんのご両親、T子さん、義母での話し合いが行われ、義母か らFさんの嘘について理由説明 を含んで深い謝罪があり、離婚のことについてT子さんの気持ちを優先して、しばらくは様子を見るという方向になる。

何度かの電話でのやり取りの後、ご主人との話し合いが実現する。 ご主人の意向で義母を話し合い に加えることが苦しい、後ろめたいという言葉に至り、その気持ちを尊重する約束をして安心を与えていただく。そのご主人の希望について義母に電話で伝えて いただき、義母の了承を得て同意をいただく。ご主人と週に一度、土曜の昼食などを一緒にしながら今後について考えるという結論に至る。ご主人とは反省のこ とも含め、週末などにT子さんのマンションに来てもらっての話し合いをしていただく。数回の話し合いの後、離婚問題の結論には触れず、2人で会食・談話を されるようになる。ご主人を安心させられる向き合い方=聞き上手の姿勢を厳守いただいて向き合っていただく。その後、2人で今後の話し合いのことを含めて 週に2,3日はT子さんのマンションで過ごされるようになり、当方のマニュアルに従い、責めない、気持ちを察する、話題の中心にご主人を置いて聞き上手に 向き合うという姿勢を厳守いただく。ご主人の態度が好転し継続的にご主人と一緒の時間を過ごしていただくようになる。

離婚問題の結論に言及せず現状維持で6ヶ月の期間を置くことを指 示する。

に義母を交えての話し合いが行われ、離婚はせずにや り直しを考える結論を伝える。 ご主人名義で賃貸のマンションを借りて同居が再開する。ご主人の発言や様子を報告いただき、復縁の結果を急がないよう指示をする。

同居再開から約1ヶ月程度が経過する。ご主人 から不安はないと言ってもらえ 無事に取り組みが完了する。