夫婦関係の修復事例

依頼者
T子さん34歳
お相手
夫Yさん30代
子供
なし
結婚生活
結婚3年目
復縁難易度
難易度B
修復期間
6ヶ月

離婚と言った方が負け?切り出した自分が不利なる理由がわかる体験談

離婚すると言った方が負けです。夫からの日常的なモラハラが悔しくて言い返してしまったり、夫婦喧嘩の勢いでもう離婚と言ってしまうとあなたから離婚を切り出したことにされてしまうこともあります。

離婚すると言った方が負けの理由

T子さんは結婚をきっかけに転職をされた。会社でも多忙な毎日だった。

朝が早く帰宅も遅い状態が普通となられ会話の少なさや夕飯の支度もしてあげられない状態が1年くらい続く。

義母の意見もあり意見を聞き入れて仕事をやめて専業主婦になり家事を優先した生活をされようと努力していた。

数か月後、職業訓練に通うことになられて朝が早いことなどからまたご主人のお世話が疎かになられた。家事の怠慢についてご主人から注意をされても聞い入れる余裕がない状況だったそうだ。在宅時の会話がなく家事も相当に疎かな状態。

ご主人に連休に一緒に行楽に行きたいと提案をしても冷たく却下されたそうである。悔しくて批難を向けてしまい言葉のDVと言われてしまう。

その直後に、ご主人が別居したい、通勤の利便を理由に実家から通うとメールで切り出される。別居状態。

離婚を迫られた後で

別居した夫との関係を修復したいと相談を受ける

T子さんは別居は通勤が理由と思い、1ヶ月くらいそのまま過ごされていた。ご主人からメールで帰宅したいとの連絡があった。メールでこれまでの言葉のDVを理由に自分は単身暮らしの部屋を借りる、弁護士に相談をしている、離婚調停を考えている、信頼関係は壊れている、婚姻生活を続けることは不可能と言われてしまう。別居したまま離婚したいと切り出される。

驚いたT子さんは決め付けで浮気を疑いさらに激しく責めてしまわれる。次の休日のご主人の実家での話し合いをされ、その際の激しい口論が原因で義母とも最低限の妻としての義務を果たせていないことなどを強く指摘されたことで言い合いになられた。

義母からトラブルの原因は譲歩しない、話しを聞かないあなたが悪いと言われてしまう。今後の生活費の確保のことなど不安から強い言い方になり、かなりまずい状態になる。

夫の心理と難易度を分析提示

メールにて相談。分析の結果、ご主人がT子さんとの生活でT子さんの自己中心的な性格、言葉のDV、家計のお金の感覚、生活習慣、多忙を理由 に在宅時にいつも疲れている状態で無口、休日の過ごし方や自分を見てくれない冷たい態度・発言に不満と感じており、言ってもわかってくれないと思い込み 不満についての発言を控えて我慢していたこと、結婚にメリットがないと実感させてしまいその不満が理由で夫婦でいる意義を見失われていることなどを提示。

ご主人には結婚生活で平穏に暮らしたい願望が強くその期待に応えてあげなかったことが離婚要求の原因。愛情も未練も大きく残っている。

関係修復に向けた行動を開始

ご主人の 離婚要求からご主人は今はT子さんへの大きな不満があり話し合いたくない気持ちで振る舞いや考え方が変わ るまでは離婚という言い方をされている。

浮気を疑う発言など口論の際の発言が相当に今は突き刺さった状態。そのことの謝罪する。ここで向き合うに当たって謝罪の言葉を考える。まずは義母への謝罪を伝える。

共通の価値観など引き止める言葉についてご自身が与えた不信感・嫌悪感など離婚問題の原因と向かい合って考える。離婚を避けたい理由の説明、結婚した理由の説明、次の話し合いにてご主人と義母に謝罪を伝える。

ご主人から「離婚すれば楽になるよ、嫌いになって別れるわけじゃないから。」という突き放す返事。義母からは離婚宣言は取り消せない、許 せない本人同士で話し合いなさいと言われる。

話し合いでの言い分からT子さんに課題として相手の視点か ら見た妻としての自分、反 省・非の自覚、思いやり、結婚前にお互いが相手に求めていた愛情についてと実際の同居期間でT子さんの自己中心的な振る舞いが原因でご主人の期待に応えられなかったことを理由から考えながら反省をしていただく。

話し合いが再度実現した場合に伝える謝罪と理由説明による意思の伝達、この先で修復できた場合にできる約束など(安心の伝達)を考える。愛情伝達、家庭でのご主人の居心地について謝罪を考える。

1人で暮しているマンションの家賃は負担されているままということもあり同居再開の提案を急ぐ方向で復縁きっかけ言葉を考えながら待つ。

1ヵ月が経過した週末にメールを入れてご主人と話し合う。身勝手な振る舞いの謝罪と理由説明、離婚の意思がないことを伝える。離婚以外の結論が考えられないと言われる。

同居再開の提案については離婚するのだから考えられないと言われる。1週間後、て義父母に説得をお願いする。義母から返事があり実家でのご主人、義母、T子さんの3人での話し合いが実現する。

結果は、「一緒に暮していて結婚した実感が感じられなかった。謝られても遅い」などの離婚しか望んでいないとの過去形の言葉。

離婚の決断まで6ヶ月の猶予が欲しいと頼む。「時間を置いても僕の結論は変わらない」や「別れてお互いに人生をやり直すことを考えよう」などの言い分。離婚について気持ちが変わらないことを言われる。

就職が決まってからでいいので離婚に合意して離婚届への署名・捺印を懇願される。理由説明や修復と改心の意思があることなどを伝える。

再出発のための準備期間としての時間を置くことに合意してはもらえた。義母の意見はまだ離婚と決めずやり直せるかも知れないので時間を置いて考えて行こうということになる。家庭料理を練習するよう指示。

随時、義母に教えてもらえるよう義母にお願いをする。再就職は探さず、職業訓練を活かしたパートタイムでの就労を始められた。その報告を兼ねて実家で会うことができる。この話し合い以降、随時、近況をメールで伝える。

ご主人から返事が来るようになる。話し合いに料理を持参していただくなど改心していることを示す。

順調に何回か の話し合いが進む。ご主人の離婚したい気持ちが動かない状態。月に一度、週末を一緒に過ごす提案を伝える。

しかし最初 、離婚の話し以外は会いたくないという断りが返ってくるだけであったが数回の提案を続けて応じてもらえる状態になる。

義母を交えて の話し合いが行われる。失言の再発がないことを誓う。気持ちを確認して離婚宣言についての要求の撤回の合意は得られないが離婚以外の結論も考えても良いという返事。週末に一緒にマンションで過ごされるようになる。